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茅台(マウタイ)公費購入禁止で株価急落


2012年1月17日付け 新快報

2012.1.18茅台

近ごろ、上海市全国人民代表大会代表(国家議員の相当)らが、公費での茅台(マウタイ)購入は断固として禁止すべきだと提案した。また、政府の不正取り締まり部門にも禁止令を徹底し、商品券禁止と同様に厳しく取り締まるべきであると提唱した。これに加え、昨日の株式相場の暴落で、貴州茅台(600519)の株価は一気に5.98%下落、終値177.41元となった。

■茅台の小売価格が急騰

16日、アルコール度数53度の「飛天茅台」の広州での販売価格は2750元(約33000円)に達した。茅台は、もはや庶民には遥かに手が届かない贅沢品と化してしまった。

上海で開催された第13回人民代表大会第5次会議で、複数の代表が公費での茅台購入禁止を呼びかけた。一本2000元以上の茅台酒は「別の味」になっていて、もう普通の白酒(パイチュウ)ではない。国民の議論を呼び、不満の声が上がっているため、上海が率先して、「茅台の公費による購入」を途絶えさせようとの提案があった。

更に、代表の顧暁敏氏、尹明華氏らが昨年末、国務院法制辦公室が公表した「政府機関事務管理条例」(案)の中で、各政府部門は贅沢品を購入しないようにと明記していた。現在の条例では、贅沢品の定義の認定基準は明確になっていない、1本2000元以上の茅台酒が贅沢品ではないとするなら、市民にどう説明すればいいのだろうか。現在はまだ検討中であるが、上海が率先して実行しようと呼びかけている。

このような状況の中、上海の多くの店舗では、飛天ブランドの価格はすでに1本2000元(約24000円)まで上がり、メーカー希望小売価格1009元の2倍になっている。また、広州では2750元にまで達している。2011年9月1日時点での1848元と比べ、実に49%も値上がりした。店員の話では、在庫はそれほど多くないという。広州友諠商店では2480元となっている。

更に特筆すべきことに、2009年の年末、ジャスコや百佳等のスーパーでは同じ茅台酒が700元(約8400円)くらいだった。わずか2年で3倍近くも値上がりしている。

■「庶民には手が届かない」と悲鳴

人民代表大会の委員以外でも同様の声が上がる。民間調査会社、胡潤(フージワーフ)研究院の責任者でさえも「中でも茅台の値段が一番高い。しかも、この商品を買うのはよっぽどの金持ちか公費かに限られていて、庶民にはとても手届かない」と話す。

胡潤が発表した「世界10大贅沢品ブランドランキング」の中で、茅台はルイ・ヴィトン、エルメス、BMWに次いで4位に選ばれた。ブランドの価値はベンツやシャネルより上で、酒類ブランドではヘネシー、レミーマルタン、モエ・エ・シャンドンを抜いている。また、茅台は「富豪に好まれる10大贈答品ブランド」の1つにも選ばれている。

胡潤によると、ランク付け評価は、厳格なプロセスに基づいており、ブランドランキングの選定については、上場企業の時価総額以外に、贅沢品の要素に合致したためであると説明している。

■禁止令が実行されれば、株価は更に下落

旧正月の年末商戦がピークを迎える時期にもかかわらず、世論もしくは株式市場の影響を受け、貴州茅台の株価は5.98%下落、最近の最安値175.66元を記録した。もし、禁止令が実施されれば、株価はさらに下落するだろうと業界関係者は予測する。

中国投資顧問、食品業界研究員によると、茅台の全ての販売ルートのうち、70%~80%は特別供給、団体購入、企業等、販売代理店に流れ、わずか20%~30%だけが専門店等を通じて一般市場に流通する。このため、政府や軍隊への供給が禁止されれば、多くの商品が市場に出回り、価格の下落も予測できるという。

■茅台、世論の標的に

昨年、中国の物価上昇はこれまでにないスピートで進んだ。貴州茅台を始めとする白酒製造販売会社も世論に巻き込まれ、政府から値上げを控えるようにと命じられたため、茅台は値上がり計画を中止した。

しかし昨年後半には、物価上昇が収まり、泸州老窑,洋河股份,五粮液等の多くの白酒製造販売会社が相次いで値上げに踏み切った。小売価格が最も高い茅台も1本2000元になっていた。しかし、貴州茅台は値上げに追随しなかったため、却って2012年の業績が危惧されることになった。

茅台酒は常に「腐敗酒」との悪名を持っている。2012年、公費接待条例が発効され、茅台には逆風、老舗の貴州茅台にはダメージとなった。特に主力商品である53度の飛天茅台の市場価格が一本2000元を突破し、五粮液や国窑1537などブランド白酒よりもかなり高価であるため、風当たりは強い。

一方、投資家たちの価値観も変わってきた。2012年に入ってから、株が一転して下落傾向となった。この10日未満の間、貴州茅台の株価が8.22%下がった。前年同期の株式指数を遥かに下回り、他のブランドよりも下げ幅が大きい。また、取引高も急拡大している。1日で516.56万株、先週金曜日の2倍以上だ。ファンド等による売り注文が多くなっていると業界関係者は分析する。

■茅台を評価する声も

綽名中国のバフェット、但氏は茅台を高く評価している。16日、ブログで「政府要人はどうしてこんなに安い値段で茅台を飲めるのか」「なぜ平常心で茅台を評価できないのか」という2つの文章を発表した。

これによると、政府要人が飲用している茅台は市場価格より遥かに安い619元、779元で、最高でも1000元以下の団体購入価格で仕入れている。なぜこれほど安くできるのか。市場価格は2000元なのに不公平だと指摘している。

また、代表らの提案にこう反論した。公費での茅台の購入を禁止するなら、いっそ、全ての公費接待をやめたらどうか。どうしても食べる必要があるなら、人民代表大会中でも弁当にできないものか。

もう一つの文章は、読者の声だ。なぜ茅台になるのか、それは茅台がいいもので、希少価値があるからだ。どうして非難されるか、それは富裕者を憎む群集心理によるものだ。まったく社会の悲劇だ。こんなにすばらしい中国企業は誇りに思って当然だ。どうして外国の会社のバッグが数万元で売れるのに、中国の酒を平常心で評価することもできないのか?

■茅台と五粮液揃って下落に歓迎の声も

「贅沢品10大ブランド」入りした茅台と五粮液の株価が相次いで下落したことに喜ぶ投資家もいる。”こんないびつな市場、権力に媚びる時代は早く終わるべきだ。茅台などの腐敗酒の株価が下がれば、中国の希望は高まる。”

 

ソース:http://news.163.com/12/0117/08/7NV6GAJE00014L3C.html

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