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帰省列車も様変わり


2012年1月23日付け 中国青年報

2012.1.24鉄道マン

車掌の潘政さんは今年の春節も家族と過ごせない。1月22日の夜も(2012年の大晦日にあたる)潘さんは広西チベット自治区南寧市北湖の車庫で整備作業にあたった。旧正月1月1日の早朝から、39人の乗務員を率いて列車に乗るためだ。

潘さんらが乗るT82/T81車は、南寧と上海間の往復列車だ。途中20以上の駅を経由して、全長2052kmを走行する。今年の元日から、帰省客が大幅に増加し、1月13日からは旧正月帰省ラッシュのピーク期間に入った。

鉄道関連部門の統計によると、2012年の鉄道旅客輸送人数は、前年比でのべ1352万人増の、のべ2億3500万人を見込んでおり、伸び率は6.1%と予測している。しかし、旅客数は増加したものの、列車一本当たりの乗車率は低下したという。

潘さんによると、「昔の帰省列車というと、100%以上の定員オーバーだった。食事用のワゴン車も通路を通れなかったため、乗務員は仕方なく籠を頭に載せ食事を運んでいた。今年は乗車率50~60%のオーバーなので、列車に乗った瞬間はそれほど混んでいないと思った」という。切符購入時に実名記載する制度を実施したことにより、乗車率をコントロールできるようになり、列車の旅もより快適になったという。また、実名記載制により、車内の治安も大幅に改善されたという。以前は、入場券1枚で乗車することができたため、「すり」も侵入しやすく、治安が悪かった。今は、乗客が切符、身分証明書、顔写真を提示しないと乗車できないため、管理が厳しくなり、荷物の紛失等も減少した。

車内環境と治安が改善され、乗客もリラックスして乗車できるようになった。1月15日夜、広州東から南寧行きの列車では、携帯でネットをしたり、ゲームで遊んだり、メールを送ったり、ノートパソコンで映画や音楽を鑑賞している乗客だった。「押し合いへしあい」というイメージの帰省列車も、快適で充実したものになった。

南寧広州線の党支部委員会書記の林孟書さんによると、この列車の乗客は、ほとんどが出稼ぎ労働者だが、赤や黄色に染めた髪、スマートフォンを手にしている様子からは出身地が分からない。身分証明書を拝見してはじめて田舎から出てきたのだとわかるという。

鉄道マンとして長年勤務してきた林孟書さんによると、旧正月の帰省列車は時代の変遷を表す縮図だという。「昔の出稼ぎ労働者は、大小の袋に布団や台所用品を詰めこんで、担いで地元に帰り、正月が終わると油や塩、燻製の肉等を持って職探しに行くという感じだった。今では考え方が変わり、荷物はリュックかスーツケースで、携帯電話やMP4を手にして職探しに行く。

西部大開発の加速によって、広州と広西の経済格差も縮小された。20年前は「千軍万馬広州へ」と、旧正月前は広州から広西行きの列車は超満員で、反対方向はがらがらに空いていた。今では旅行や仕事で広西に行く乗客も増え、休日前後、長期連休中でも双方向バランスのとれた乗車率となっている。

生活レベルの向上にともない、利用する交通手段も多様化したことで、鉄道も競争時代に入った。以前は乗客が食堂車で食事をとるのが常識だったが、今は一等寝台車ではルームサービスも行っている。以前は食堂車の営業時間が夜10時までだったが、今は正月の帰省列車なら夜間は喫茶の提供をしている。

「おもてなしを第一に、乗客を身内のように」というスローガンがある。林さんは「お客様がいなければ仕事がないということだ。我々が良いサービスを提供して、はじめてお客様に選んでいただけます」という。列車走行中も、乗務員は乗客に帰省列車案内や安全情報、ネットや電話でのチケット予約システムを紹介するチラシを配布するなど余念がない。「福」の字が書いた春聯(しゅんれん:旧正月に玄関先に貼るお祝いの言葉 )も配り、乗客に喜ばれている。

 

ソース:http://news.sina.com.cn/c/2012-01-23/024523838910.shtml

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