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値上げのための情報公開?


2012年1月31日付け 金羊網(新快報)

2012.2.1広州水道

広州市の水道会社がオフィシャルサイトで2008年から2010年の経営状況を公表して以来、市民の間で論議を呼んでいる。

公表されたのは、「都市供水企業基本状況表」、「都市供水経費表」、「西江水路及び飲料水工場改造工事基本状況表」等3つの資料であるが、「都市供水企業基本状況表」によると、主管事業の純利益は3年間赤字で、赤字の総額は6.495億元に上ることが明らかになった。

「値上げ」を前提とした経費の開示は、一見誠意があるように感じられるが、それぞれの資料をよく見ると問題はかなり大きい。工業用水や商業サービス用水など5種類の料金体系があるのに、なぜ生活用水の全体に占める割合が示されないのか?「年間供給総量」と「年間販売総量」との大きな差額はどこへ行ってしまったのか?西江水路工事のため水道料金が平均0.7元引き上げられたが、市民は果たしてこれを支払わなければいけないのか?

■広東省政府参事 王則楚氏

1.住民の生活用水量の割合が明示されていない

広州市における現行の水道料金は2006年1月1日から適用されている。生活用水は1.32元/㎥、一般事業所用水は1.61元/㎥、工業用水は1.83元/㎥、商業サービス用水は2.71元/㎥、特殊用水は3.38元/㎥となっている。「都市供水企業基本情報表」の中で、住民と非住民の生活用水が一緒になっていて、明確に区別されていない。そのうち、水道料金の総合単価から「年間売上」が計算されている。住民の生活用水が総使用量に占める割合はどれだけなのか?もし、割合が小さいのなら、生活用水の料金値上げについて、公聴会は開く必要がないのではないか?

2.コスト削減は実行されているのか?

「都市供水企業基本状況表」の中で、「年間供給総量」と「年間販売総量」には大きな差異がある。例えば2010年では、年間供給総量は14.1億トンで年間販売総量は10.9億トンで、その差は3.2億トンである。この数字は尋常ではないが、ある程度のロスを除いたその差はいったいどこへ行ってしまったのか?この差を縮めるために努力をしているのか?給水コストの削減は実行されているのか?市の水道会社は市民に説明するべきだ。

■広州市政協委員 韓志鵬氏「市民全員が西江水路工事費用を負担しないといけないのか?」

「西江水路および飲料水工場改造工事基本状況表」によると、「許認可工事の総投資額」は98億元で、そのうち銀行の融資が68億元を占め、利息が4.2億元となっている。西江水路の工事は飲用水給水条件改善のための工事である。しかし、この工事は広州市民全員にとってメリットがあるわけではない。関係があるのは人口600万人のエリアだけである。しかも、直接給水される家庭にはメリットがあるが、二次的に給水される家庭にメリットがない。「享受した者が支払いをする」というのが国際慣例であるから、市民全員が負担するというのは納得いかない。

■広東省政協常任委員 孟浩氏「次の値上げは汚水処理費という名目になるか?」

今回の水道料金値上げにかかる費用開示で、市民はまるでワナを仕掛けられたようだ。もし、市民がそのワナから脱出しなければ、「値上げ」という悪循環に陥る可能性がある。「都市建設投融資体制改革法案」の中に、広州市の水道料金値上げに関する支援措置についての記載がある。もし、今回の水道料金値上げがうまくいけば、次の値上げは恐らく汚水処理費の名目になるだろう。支援措置を前提にして値上げをしないと、一般市民から値上げに対する理解が得られない。

 

ソース:http://news.sina.com.cn/c/2012-01-31/023023857708.shtml

 

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