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蒋介石の司令部跡を保護のために解体?


2012年2月16日付け 新京報

2012.2.17蒋介石

13日、ミニブログ上で「蒋介石の司令部が取り壊された」という内容の投稿があり、工事現場の写真も公表された。

「重慶行営」、すなわち、日中戦争時代に蒋介石が司令部を置いた「国民政府軍事委員会の重慶行営」は、地上2階地下1階の建物が3棟連なる建築物だ。レンガと木材を使用し、典型的な東洋と西洋の建築技法を取り入れた建物で、民国時代の1935年終わりごろに建設された。

蘆溝橋事件(日中戦争の発端になった事件)の後、国民政府が首都を重慶に移し、重慶に国民政府軍事委員会の事務所を置き、蒋介石の官邸となった「国民政府委員会重慶行営」の旧跡は、2009年に重慶市の文化財保護施設に指定された。2011年11月には、旧跡の保護案が重慶市文化財局の審査を通過した。

■すでに「工事現場」に

周囲の建物はすでに取り壊されている。近年、蒋介石の「重慶行営」の保存について、議論を集めている。2008年頃、市民がネットで、“ひどく老朽化した築80年の建物に人がたくさん住んでいるのは危ない”との投稿が相次ぐようになった。

14日、重慶市渝中区解放路にある旧跡は、すでに工事現場となり、周囲は塀に囲まれ、1つの鉄門だけから出入りできるようになっていた。建物は取り壊され、レンガと木材の残骸しか残っていない。現場には文化財保護の標識等は見当たらなかった。

■保護のための解体?

果たして、この「重慶行営」は取り壊されているのか、それとも建て直されているのか。

重慶市文化放送新聞局局長の呉輝副氏によると、現在、「重慶行営」所在地は登録上では重慶市復旦中学校となっている。この土地は教育用地と指定されているため、”保護のための解体”を行っているという。”保護のための解体”というのは、現地で建物を復元するプロセスのことらしい。

重慶市渝中区文物管理所所長の徐暁渝氏によると、現在、この文化財保護プロジェクトの第1ステップにあり、旧建物を保護する目的で取り壊しているところだという。計画によると、今年8月に復元工事が始まり、2013年10月に竣工する予定である。その後は日中戦争の歴史記念館として、一般に無料開放される。

また、解体と復元にあたり、元の建物に使用されていた建材、ドアや窓、階段、手すり等はそのまま保存し、利用可能なものは使用するという。

■修復工事は規則違反か?

「重慶行営」周辺の古い建物がすでに取り壊されていることと、渝中区には土地資源が少ないことを鑑み、文化財保護と教育事業の発展、そして歴史と現実の両方を尊重する方法を考えた。文化財、企画、教育部門等の多くの部門で協議をした結果、今回の保護案にたどり着いた。

修復工事は「文化財保護法」に基づいて進められている。昨年の初めに修復工事が着工。実行可能性調査、測量と製図、プラン設計等を経て、昨年7月に修復案が専門家会議で認可され、11月には文化財保護局の審査も通過した。

また、以前より目立つ建物にするために、設計プランに基づいて、元の建物より西南寄りの場所に「重慶行営」を復元する。敷地面積や建築面積の増減はない。地下にある秘密通路については更に調査を行い、資料やデータを保存するが、通路は封鎖する予定だという。

 

ソース:http://news.sina.com.cn/c/2012-02-16/022423939510.shtml

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