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「熊胆」で漢方薬メーカーに批判の声


2012年2月19日付け 南方日報

2012.2.19熊胆2

高級漢方薬「熊胆(シォンタン)*1」のメーカーとして知られる「福建帰真堂」(以下、「帰真堂」)の上場申請に伴い、漢方薬を作るために生きた熊から胆汁を採取する製造方法の是非を問う声が上がっている。これに対して、帰真堂社長の房書亭氏は”胆汁の採取に苦痛はなく、熊も楽しそうにしている。”と弁解したことが、さらに火に油を注ぐ結果となった。

2月16日夜、房書亭氏が会長を勤める中国中薬協会(漢方薬協会)は公式サイトで、”調査の結果、帰真堂は当協会の一般会員企業であるが、房書亭会長の先日メディアに対して述べた発言は極めて不適切であり、これに対して、お詫びして、訂正いたします。”との声明を出した。

2月1日、証券監督管理委員会は新規上場申請企業の名簿を発表した。名簿には熊胆粉や熊胆カプセルを製造・販売している帰真堂が入っていたことから、ネット上で疑問の声が上がった。そして、中薬協会の会長で、国家漢方薬管理局の元副局長であった房書亭氏が“熊から胆汁を取るのは水道の水を出すくらい簡単で気持ちがいいものだ”と発言したことが、更に世論の批判を浴びることになった。

2012.2.19熊胆

また、房書亭氏は熊を生け捕りして熊胆を採る産業を強力に推進し、熊胆がダメになったら、次の目標は「麝香(ジャコウ)*2」だということを表明していた。

これに対し、アジア動物基金(AAF)広報教育部の担当者は、次の目標が「麝香」であるという発言は確かめていないが、熊から胆汁を採るのは簡単だという発言は正確ではない。胆汁を採るには黒熊の身体に傷口を開け、そこから胆汁を採り出すのだが、長期間にわたり傷口が癒着しないため、熊は痛みを感じるはずだという。

広州にある三甲病院の漢方医である教授によると、熊の胆汁を採るには確かに傷口を開ける必要があり、胆汁を採る時には痛みはないが、傷口が長い間癒着しないと、炎症を起こしやすくなるという。炎症を抑えるために、ほとんどの場合、抗生物質を使う。基金会のスタッフは、熊の飼育場で保護された熊の胆汁に抗生物質が残留しているのを何度も発見しているという。

*1:「熊胆(ユウタン)」動物性の生薬のこと。熊の胆(くまのい)ともいう。材料は、ツキノワグマやヒグマの胆嚢であり、乾燥させて造られる。健胃効果や利胆作用など消化器系全般の薬として用いられる。苦みが強い。中国では、「熊農場」においてクマの胆嚢にカテーテルを挿入して強制的に採取した胆汁の乾燥物が出回っており、国際的に問題視されている。

*2:「麝香(ジャコウ)」雄のジャコウジカの腹部にある香嚢(ジャコウ腺)から得られる分泌物を乾燥した香料で、生薬の一種である。

 

ソース:http://news.sina.com.cn/c/2012-02-19/082923955993.shtml

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