“チャイナなう”編集室 当サイトへの広告掲載に関するご相談は編集室まで!

内装業者が暴露するリベートの実態


2012年3月2日付け 斉魯晩報

2012.3.2内装業者の内幕

高層ビルが次々に建てられると同時に、住宅内装業や建材業もめざましい勢いで伸びている。市民のためにサービスを提供している成長業界だが、裏では一部の内装業者*1が“リベート獲得”のチャンスとばかりに手をこまねいている。果たして黒幕がいるのだろうか?そして、一般市民の身銭をいかなる手段でリベートにしているのだろうか。今回、3人の業界関係者が取材に応じた。

■リベートは暗黙のルール

リベートが当たり前になっている業界は少なくない。また、リベートで生計を立てている人も少なからず存在する。では、内装業界のリベートは、どの程度のものなのだろうか?関係者によると、“もし、5万元(1元=約12円)で内装するとすれば、うち1万元はリベートと考えていい”という。ペンキを1万元で買うと、塗装職人はペンキ屋から3,000元から4,000元のリベートがもらえる。8,000元で板を購入したら、大工は2,000元のリベートをもらえる。その他、湯沸かし器、タイル等の他の材料業者ならリベートは20%前後であるという。

■販売店とのつながり

もし、依頼主が内装業者の薦める店で材料を購入する場合、販売店からリベートをもらえるのは当然で、大体相場は20%だという。では、リベートはどのような方法で内装業者の手に渡るのか。

その方法は二つある。一つは、着工前に、依頼主からどのくらい材料が必要なのか、安くていい店はどこなのか等の相談を受ける。その場合、店を依頼主に紹介して、実際に材料の購入にまで至ったら、内装業者はリベートをもらえる。もう一つは、依頼主が内装業者の紹介した店で買わなかった場合だが、これでもリベートが流れてくる仕組みになっている。ただ、依頼主にどこで材料を買ったのかを聞き出せば良い。後で店に“自分が紹介した”と電話をするだけだ。経験上、品物を見れば、大体どこで買ったのかもわかる。ほとんどの店からリベートがもらえるという。

■依頼主を騙す

もし、依頼主がリベートのもらえない店から品物を買ってきた場合どうするのか。なんと、そのような場合でも“うまくいく”という。内装業者のスタッフは専門知識があり、どう考えても材料の選別については、依頼主に比べて専門性や技術面で優位に立っている。依頼する側は誰でも問題のある製品を使いたくないはずだ。そこで、依頼主に“この材料をある家で使ったところ、問題が起こったとか、この製品の品質は国の基準に合わない”と言って、驚かす。依頼主は不安になり、返品をしてまで彼らが紹介した店で購入することになる。こうしてリベートを手に入れるのだ。

■お金のためなら手段を選ばない

ここまで読んだ読者は恐らく、“騙すことができなかったらどうするのか”と疑問に思うだろう。関係者によると“たとえ騙せなくても、別の方法で利益を出すことができる”という。依頼主が買ってくる材料は、本来品質には何ら問題のない製品なので、そこで“悪知恵”をはたらかす。例えば、夜になって作業が終わり、我々が現場を引き上げる時に、部屋のどこか見えない場所に、強い臭いがする接着剤をまいて、家の窓をしっかり締めて帰る。そして、翌朝、依頼主に “早く来てください。建材から何か臭いがします”と電話する。すると、依頼主が駆け付け、その臭いに驚いて、材料を返品する。こうして結局、内装業者が薦める店の材料を買うことになる。つまり、内装業者の方は、内装の全体の流れをよくわかっているので、依頼主は“ぼったくられる”のだ。

■依頼主は“カモ”

では、“リベートを払う店は損をするのではないか”という疑問が生まれる。しかし、店はリベートに回すお金を商品価格に含めて販売するのだという。店はそのお金を、必ず支払わなければならないリベートの分として扱っているので、喜んでリベートを払う。内装業者がより多くの依頼主にその店の商品を薦めると、店も儲かる。ある店は、最初はリベートをくれなかったが、内装業者にリベートを支払うことで、多くの客を紹介してもらえることを知ってから、その店は当然のようにリベートをくれるようになったという。

この他にも、内装業者たちが明らかにした事実がある。それは、内装材料に手を加え、お金を絞り出すという手口だ。内装に使うペンキ屋や接着剤を例に取ると、塗装工は見積もりの時に量を多めに見積もる。そして、依頼主が不在の時に、余ったペンキを袋に入れて持ち帰るのだ。

では、どうすれば、このような手口に引っかからずに済むのだろうか。

取材に応じた業界関係者らは、“熟練工に依頼すること”とアドバイスする。そうすることで、騙される確率は減らすことができるが、完全に根絶することはできないという。

このような詐欺行為は消費者の経済的損失に繋がるだけでなく、もし、紹介した店の建材のホルムアルデヒドやベンゼンが国の基準を超えていた場合、依頼主がその家に住むと健康被害が生じるかもしれない。

“我々は失った道徳理念を取り戻したい。”これが今回3人の業界関係者が取材に応じた理由だという。3人は、内装業界の内幕を暴露することについて、最初は躊躇していた。長年の経験から、いったん同業者に今回のことを知られたら、もう業界には戻れないかも知れないということもわかっていて、それが気がかりだったようだ。しかし、3人は承知の上で取材に応じてくれた。

この業界にはこのような内幕があり、リベートや手抜き工事等の問題が後を絶たない。しかし、現在のところ、これらを確実に取り締まることができる法律はない。

*1:中国では、内装前の状態で住宅を購入することが多いため、購入後に内装業者に依頼して、内装を施す。

 

ソース:http://finance.chinanews.com/cj/2012/03-02/3712926.shtml

チャイナなう編集室