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偽物輸入ワインのからくり


2012年3月17日 新京報

2012.3.18輸入ワイン

仕入価格が15元の輸入赤ワインが、中国国内での平均小売価格がなんと562元になるという異常な市場構造が問題になる中、ブランドワイン「ラフィット*1」をめぐり、意外な事実が発覚した。輸入赤ワインの価格はなぜ、こんなに跳ね上がるのか?売れ切れ続出の「ラフィット」とはいったいどんなワインなのか?

■小売価格は仕入れの37倍!

先ごろ、浙江省消費者権益保護委員会は、浙江省内の税関検査で、輸入赤ワインの価格がおかしいことに気づいた。

調査によると、その港では2011年にフランス、スペイン、イタリア、ルーマニア、モンテネグロの5カ国から42回、40万リットル、金額にして117万米ドルの赤ワインを輸入していた。1本750mlとすると、CIF(運賃、保険料込の仕入れ価格)平均は2.19米ドル、人民元では約15元(約180円)だ。

一方、港の卸売市場で、サンプル調査した規格が異なる73種類の赤ワインが、平均卸売価格が1本約312元(約3744円)だった。

現地の小売店では、これら73種類の平均小売価格は約562元(約6744円)で、実にCIF価格の約37倍、卸売価格の1.8倍となっている。

パリ在住の業界関係者によると、「ラフィット」は毎年価格が異なり、卸売価格が約800ユーロで、中国の小売店では少なくとも1万5,000元(約18万円)以上になるという。

■偽物の「ラフィット」が年間100万本ほど出回っている

「ラフィット」の年間生産量は多くても24万本ほどだという。浙江省工商局の調査によると、中国市場には毎年約5万本が輸入されるという。

しかし、業界関係者によると、中国で毎年消費される「ラフィット」は200万本にも上るという。これは、「ラフィット」の10年間の生産量に相当する。では、200万本近くもの「ラフィット」は、いったいどこから流れてきたのだろうか。

今年2月、浙江省工商局は、義烏市の程盛福食品商行が販売したワインの案件を調査した。それによると、程盛商行の社長は河北省出身の昌黎で、山東省煙台から大量のワインを購入し、さらに香港で「ラフィット」や「フランス王室」等の名を冠した会社を2社登記し、自社で印刷した2つのペーパーカンパニーのシールをビンに貼っていた。このようにして、国産ワインを海外ブランドワインに変身させているのだ。

浙江省工商局検疫所所長の潘煒氏によると、河北省に行って昌黎氏を調べたという。現地の人の証言では、このワインには本物のブドウは全く使われておらず、全て合成原料で調合したものだということがわかった。

■監督管理の強化へ

フランスの新聞『フィガロ』が3月14日に伝えたところによると、イギリスの調査会社IWSR(The International Wine and Spirits Record)の統計によると、中国におけるワインの消費量は世界第5位で、2020年までに、世界1位になるだろうと予測している。

浙江省工商局の試算によると、長江デルタ地域と浙江省を例として、長江デルタ地域におけるワインの消費量は全国の3分の1で、そのうち浙江省での消費量が60%以上を占める。

浙江省出入国検査検疫局の統計によると、2011年の浙江省における赤ワインの輸入は合計699回、総重量約6975トン、金額にして約3786万米ドルだ。前年比の伸びは、それぞれ60.32%、67.71%、92.46%となっている。

浙江省工商局の鄭宇民氏は、「ラフィット」の空き瓶が2000元(約24,000円)で売れるような異常な現象は早く断ち切らなければならないとしたうえで、中国の商務部門、工商部門、品質検査部門等が赤ワイン市場の管理監督を行っているが、連携がうまくいっておらず、見落としてしまっているポイントもある。また、専門知識に欠け、監督管理も改善の余地がある。3月15日前後の消費者権益保護強化期間に、一時的に対処するだけでは、この巨大な市場に対応するには明らかに不十分であるため、関係部門は早急に体制と仕組みを調整するべきだと強調した。

*1:「ラフィット」シャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite-Rothschild)。メドック地区ポーイヤック村にある著名なボルドーワインのシャトーの名称、および同シャトーが生産する赤ワインの銘柄の名称である。現在メドックに4つある第1級格付けワインの中で、シャトー・ラフィット・ロートシルトはしばしばその筆頭に挙げられる。

 

ソース:http://news.sina.com.cn/c/2012-03-17/022424128385.shtml

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