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空港宅配サービスの料金に疑問


2012年3月30日付け  南方都市報

2012.3.30深セン空港宅配

深圳空港が、持込禁止物品を自宅に送り届けたい旅客向けに提供している空港宅配サービスの最低料金は150元(約1950円、1元=約13円)だが、実は10数元の料金で宅配便会社に委託していたことがわかった。

空港の宅配サービスを独占する立場を利用し、市場価格の数倍もの利益を稼いでいるとして、旅客から疑問の声が上がっている。3月29日、深圳空港は“空港貨物運送会社に対して料金体系の見直しを命じた”との緊急告知を出した。空港運送会社も、旅客の持ち込み禁止物品の宅配サービス業務を一時的に停止した。

■空港側の対応

昨夜、深圳空港が発表した緊急告知によると、深圳空港の宅配サービス料金が高過ぎるとの旅客の指摘を、3月29日に深圳市の各大手メディアが一斉に報道したことを受け、空港側もこの問題を重視し、サービス品質管理部門がこの問題について詳しく調査を実施する。

一般市民が空港の宅配サービス料金が高過ぎると指摘した問題について、深圳空港側は、空港貨物運送会社に対して料金体系の見直しを命じ、今後は料金体系を公開し、合理的なレベルに修正すると表明している。

空港貨物輸送会社は既に、ライターなど航空法で機内持ち込みが規制されている物品の引き受けを中止しており、いつ再開するかは未定である。今後、深圳空港はターミナルビル内の全ての有料サービスに対する監督管理を強化し、有料サービスに関わる規定の整備を進める。

■年間1000万元近い財政補助

メディアが報道した空港側の宅配サービスを独占している問題に対し、空港側は、他の宅配便業者がターミナルビル内で営業することを拒否したことは一度もないと説明した。実際のところ、このサービスは需要が非常に少ないうえ、ターミナルビルのカウンターにスタッフを常駐させる必要があることから、コスト面から考えて、他の宅配便業者にとっては魅力がない。

しかし、宅配便業者側から見れば、ターミナルビルのカウンターを借りることは難しく、賃貸料金も非常に高い。一方、空港の宅配サービスは公益業務と見なされ、深圳市空港貨物運送会社は、深圳市から年間1000万元(約1億3000万円)近い財政補助を受けている。

■行政の物価部門も調査

昨日午前、記者が深圳空港で取材したところでは、30分の間に、少なくとも十数名の乗客が持ち込み規制物品の宅配を依頼し、あわせて一万元近い料金が支払われた。深圳空港が前日に説明していたような、一日2~3件という内容とはまったく異なっていた。一部の旅客はその場で深圳市物価部門に苦情を訴えたが、いずれも回答は得られていない。

これに対し、深圳市空港貨物運送会社の職員によれば、料金の徴収は深圳市物価部門に認められており、メディアにスクープされても、物価部門は相変わらず費用徴収を認めている。昨日、この会社のマネージャーも、料金体系は深圳市の物価部門の承認を得ていると説明した。

深圳市市場監督管理局価格監督検査支局の蕭支局長によれば、支局長自身もこれらの情況をすでに承知しており、関係部門に追跡調査を指示している。

■それぞれの言い分

旅客:この金ではサービスとはいえない

空港宅配を利用した旅客の羅氏は、「空港は、“独占”を“消費者の自発的行為”と弁解するのを止めるべきだ。空港には宅配業者が1社しかなく、選択の余地がないのに、自発的もなにもない。暴利を貪る行為を“便利なサービス”と主張するのもおかしい。ライターひとつ送るのに、通常の宅配便ならせいぜい18元、この会社は150元も取るというのは、それでもサービスか?」と話した。

羅氏によれば、宅配を依頼する手続きの際、深圳市空港貨物運送会社は彼のライターが宅急送公司(*中国大手の宅配便会社の名称)に宅配を委託しているとの説明を受けておらず、そのため、彼は150元の料金は同社が航空輸送する料金だと考え、陸路で輸送される料金とは考えなかった。

同社が相場を大きく越えて徴収した132元の料金は合理的でないうえ、領収書も発行しなかったとして、彼は同社に対して料金の返還を要求した。市の物価部門もこの件について調査と対応を進めている。

空港:132元の差額には諸費用が含まれている

昨夜の緊急告知で空港側は、空港の宅配サービスは旅客の要望を受けて空港側が昨年開始した新しいサービスであり、それ以前は、旅客が持ち込み禁止物品を携帯していた場合、ターミナルビルの外にある宅配便業者に持ち込んで託送手続きをしなければならず、時間がかかる上、それが原因で乗り遅れるケースも発生していた、と説明している。

告知では、羅氏が支払った150元の料金は、宅急送社に支払う18元の他、空港貨物運送会社が専用車で貨物を引き渡す費用や、人件費、梱包費、貨物保険などが含まれているとしている。

昨日午後、空港関係者は、カウンターで荷物を受け取った後、一連の作業手順があると答えた。梱包し、伝票を起こし、専任者の下で一時保管し、車で配送センターに運ぶ。そこから先は宅急送社の作業となる。こうした作業の人員、車両、作業場所、梱包材などはすべて必要なコストである。

同社のマネージャーの説明では、132元の差額には、空港作業員の作業費と荷物を宅急送社の輸送部門に運ぶ輸送費が含まれる。陸路で配送するのは旅客の便宜を考えてのことであり、大量作業によるコストダウンができず、150元の最低料金はコストと利益のバランスをとって算出したものである、としている。

宅急送:荷物の受け取り、検査、梱包はすべて当社の仕事

宅急送社の説明は、空港側と異なっている。同社の担当者によると、同社の作業員が直接空港まで荷物を引き取りに行き、受け取りの際、荷物の内容物が持ち込み制限品かどうかを自らチェックし、梱包も同社が行っている。宅急送社では、空港の別送宅配サービスは一時保管をするのみであり、そのコストも微々たるものと見ている。

 

ソース:http://money.163.com/12/0330/07/7TR271B9002526O5.html

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