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健康タバコの欺瞞


2012年3月31日付け 京華時報

2012.3.31煙草研究

最近、“タバコ研究がタバコ販売量を一千億増やし、国家科学技術賞の対象に”という報道が、大きな議論を巻き起こしている。中国タバコ規制協会副会長の楊功煥氏は昨日、関係機関や専門家に呼びかけ、科学技術部に対してこの研究の“授賞取りやめ”を求める書面を送った。

関連の公告によれば、実際のところ、この研究はまだ評価審査段階に入っておらず、受賞対象とはなっていない。最終的に受賞できるかどうかは、審査する専門家の投票に委ねられている。

■審査対象は中国式紙巻タバコの“感覚器官快適度”研究

3月23日、国家科学技術奨励事業弁公室は、通達を出した。初期審査を通過した531項目の国家科学技術進歩賞ユニバーサルプロジェクトを、科学技術部のオフィシャルサイトと科学技術奨励事業弁公室のサイトで同時に公表し、40日間の期間中、実名による書面形式により、パブリックコメントを受け付ける。

リストには、中国工業と情報化部に属する国家タバコ専売局(中国煙草総公司)を推薦する項目があり、“中国式紙巻タバコの特徴に関する理論体系の構築と応用”というタイトルで、軽工業部の評価審査グループに分類されている。

公開資料によれば、このプロジェクトの主要メンバーは、紅雲紅河煙草集団総裁の武怡氏、湖南中煙草公司のチーフエンジニア劉建福氏、江西中煙草公司副社長の王迪汗氏、鄭州タバコ研究院副院長の張建勛氏をはじめとする10名である。資料によれば、本プロジェクトは中国式紙巻タバコのスタイルと特徴の評価、クラスター分析、感覚器官に与える快適度の化学成分分析とコントロール、シリーズ化した風味調合など、重要な技術面における大きな成果を収め、中国式紙巻タバコ独特の理論と成分コントロール体系を構築した。

“経済及び社会的効果と利益”の欄では、本研究成果はすでに多くのタバコメーカーで採用され、実用化されており、3年間累計の新規増加販売収入は1735億7400万元に達し、新たに1421億8千万元の利益増をもたらしている。

国家科学技術進歩賞は、主として先進的な科学技術の成果を奨励するものであり、これまでも、鄭州タバコ研究院研究者の謝剣平氏が中心となった“紙巻タバコの危険性評価と規制システムの確立及びその応用”が2010年の同賞の2等賞を受賞している。

■タバコ規制機関は非難

昨日、新探健康発展研究センターは記者会見を開いた。席上、中国タバコ規制協会副会長で、元中国疾病予防抑制センタータバコ規制弁公室主任の楊功煥氏は、“中国式紙巻タバコの特徴に関する理論体系の構築と応用”が国家科学技術進歩賞の対象になっているということは、タバコ規制締約国としての我が国のイメージを損なうものであり、公示期間終了前に、関係機関や専門家に科学技術部に対して書面を送るよう呼びかけている。

楊功煥氏をはじめとするタバコ規制研究者は、現在、安全なタバコは世の中に存在せず、低タールタバコの安全性を証明できる科学的根拠もないとし、消費者のタバコの害に対する関心が高まるにつれ、タバコ産業では“低害”や“低タール”のタバコ製品を発表してきたが、これらは完全な科学的トリックであり、消費者を欺く行為であると指摘した。

“低害や低タール”の研究は、いまだに理化学分析と動物実験研究の初歩的段階にあり、人間への臨床実験は行われていないにも関わらず、タバコ業界は人体への危険度指数を作り出し、ついにはタバコの危険性の低減を宣伝しはじめた。

中国の低タールタバコや薬草タバコの危険度が通常のタバコより低いということはなく、薬草タバコであっても普通のタバコと同様に発癌性や中毒性を有している。

中国では現在、3億人が喫煙し、7億人が受動喫煙している。受動喫煙に関係する疾病によって死亡する患者数は、一日平均で約300人に上る。2005年の全国人民代表大会で『タバコ規制枠組み条約』が批准され、中国も締約国となり、タバコを規制する義務を負うことになった。

楊功煥氏をはじめとするタバコ規制研究者は、“政府の表彰で、タバコの研究をその対象にしてはならない”とし、公示期間終了前に、法律界や科学技術界の専門家と共に建議書に連名で署名し、科学部に対して“評価中止”を求めるよう呼び掛けている。

 

ソース:http://news.sina.cn/?sa=t124v71d5888214&wm=b100

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