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診療費あと払い制度 導入へ


2012年4月10日付け 法制晩報

2012.4.10北京病院

“患者さんへ:次回の診察に影響が出ないよう、診察後に診療費の支払いをお忘れなく!”

北京市安貞医院の新外来棟にこんな注意書きが貼られている。安貞医院は、調査と検証を繰り返し、このほど診療費あと払い制度を導入した。

調査によると、安貞医院のほか、同仁医院と朝陽医院でも同様の制度が採用されており、現時点では、主に予約患者に適用している。つまり、診察の予約を入れた患者は、この3病院の診察窓口で受付すれば、保証金*1を払うことなく、先に診察を受け、最後に予約費や診療費、薬代などをまとめて精算できる。

しかし、この制度に不慣れなことから、後払いのため、診察後にそのまま帰宅してしまう患者が後を立たない。上述の3病院の話では、診察カードと社会保険カードに個人情報が記録されているため、支払いを忘れて帰ると、次回の診察を受けられなくなる可能性があるという。

また、医薬管理局によれば、北京市では22の市立病院共通で、デビットカード機能を持つ「京医通カード」を発行する計画を進めているという。サービス開始になれば、加盟病院で「京医通カード」を作ることで、カードで診療後の支払いが可能となる。

■院長の説明

安貞医院の魏永祥院長は先日、診療費あと払い制度は、何度も調査を実施し、検証を重ねた上で、病院として今後積極的に取り組みたいと表明した。この制度の導入により、患者が支払いなどで順番を待つ回数が3回減り、待ち時間を短縮するなどの効果が期待できる。

■未払い患者はブラックリストに

受診の手順:患者は病院に電話して診察の予約を入れた後、当日は直接受診する科の受付窓口に行き、受付の手続きを済ませる。その後、待合室で待機し、順番が回って来たら診察を受ける。診察後に予約費、診療費、薬代などをまとめて会計窓口で支払う。

注意事項:支払いをしなかった場合は、ブラックリストに登録される。再診の場合、まず前回費用の支払いを済ませないと、次の診察は受けられない。

■問題

安貞医院と同仁医院の取材で明らかになったことは、多くの高齢者は診察予約サービスを知らない。家族が代理予約する場合を除き、ほとんどの高齢者は直接病院で受付をしている。一部の中年や若者がこの制度を利用しているだけで、現状の普及率はそれほど高くない。

■行政側の説明

現在、北京市医薬管理局は北京銀行と共同でプロジェクトチームを立ち上げている。22の市立病院共通の「京医通カード」を発行し、診療費あと払い制度を導入する計画だ。近いうちに、「京医通カード」を友誼医院や朝陽医院などの病院で試験的に導入する。

「京医通カード」は医療情報管理コードのバージョンアップ版で、患者の受診履歴を記録できるだけでなく、診療費などの支払いも可能である。「京医通カード」の発行対象者は、主に医療保険未加入者だ。医療保険未加入者は22の加盟病院のいずれかで「京医通カード」を作れば、診療費あと払い制度を利用することができ、加盟病院であれば、予約費、診療費、薬代などをどこでも支払うことができる。

メディアの報道によると、北京市の丁向陽副市長は、今年より、デビットカード機能を持つ社会保険カードが、新たに公費医療保険に加入した人に交付されると発表した。保険加入者は社会保険カードを使って、北京銀行で口座を開設することができ、精算時の支払いをカードで決済できる。

*1:保証金・・・中国の病院では、通常診察を受ける前に保証金を支払う必要がある。

 

ソース:http://news.sina.com.cn/c/2012-04-10/152824248450.shtml

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