“チャイナなう”編集室 当サイトへの広告掲載に関するご相談は編集室まで!

中国性体験調査レポート


2012年4月7日付け 法制晩報

2012.4.7性体験レポート

中国共産党中央委員会の機関紙『求是』の系列雑誌『小康』がこのほど、「中国人性体験」レポートを発表した。レポートによれば、調査対象者の71.4%が結婚前に性行為を経験しており、婚前交渉に異議を唱える人は2割しかいなかった。

また、中国人が性に関する知識を得るルートは、インターネットがトップであることが分かった。

雑誌『小康』は、全国31の省、自治区、直轄市の一般市民を対象に、精華大学メディア調査研究室と共同で調査を行った。

■貞操を奨励する人も

最近、38歳の独身女性・涂世友氏が、全国初の貞操ネット「雅品貞操網」を開設した。彼女は、結婚前は貞操を守るべきと主張し、自分自身を証明するために微博(ミニブログ)に自身の処女鑑定報告書をアップした。多くのネットユーザーが彼女を嘲笑するレスをし、“頭がおかしい”と罵るレスまであるにも関わらず、彼女は自分の主張を貫いている。

涂世友氏が主張しているのは、現代の社会通念とはかけ離れた“貞操論”である。彼女は自ら“貞操女神”と称し、性を誇張し放任することは、国を滅ぼす行為だ、と主張している。

その彼女が最近、微博で婚活を開始した。条件に、“結婚前は性交渉を持たない”、“結婚後3年間は観察期間とし、性生活を送らず、観察期間終了後にはじめて真の夫婦となる”、“童貞優先”などの内容が挙げられている。

中国の性研究の第一人者である女性社会科学者の李銀河博士は、涂世友氏の思考と行動に注目し、彼女の思考は時代遅れであり、大波を手で押し止めようとする無益な抵抗だ、と分析している。

■婚前交渉の比率は19年で3割

増李銀河博士は1988年にアメリカで博士号を取得し、家庭、婚姻、性に関する調査を開始した。

1989年当時、中国人の婚前交渉の比率は15%だったが、1994年には一気に40%以上に増加した。この数字の変化には、他国では100年から200年の歳月がかかっている。

さらに今回の調査では、1994年と比較して、2012年にはこの数字が30%増え、婚前交渉体験者は71.4%となっている。ネットでの調査では、結婚前に初体験をしている回答者の割合は86.5%にまで達している。

北京五州女子医院女性性健康外来の専門医で、北京大学医学心理学博士の甄宏麗博士は、これらのデータは現代の社会現象を如実に反映していると分析している。

中国の法定婚姻年齢は、男子22歳以上、女子20歳以上と規定している。大学や政府機関などに勤める社会人は一般に晩婚であり、法定婚姻年齢から3年以上過ぎて結婚した者を晩婚とする定義では、23歳あるいは25歳以降に初めて性行為が発生する可能性は低い。

アムステルダム大学の性社会学学部での研修経験もある甄宏麗博士は、「オランダ人は中国の法定婚姻年齢を聞くと、中国人は結婚前に初体験しないことはありえない。しないとすれば“あっちの人”だろう、と考える」と話す。

■全人代議員:法定婚姻年齢を引き下げるべき

2012年の全国人民代表大会と政治協商会議の開催時、全人代議員の一人である広東省惠州市旅遊局局長の黄細花氏は、法定婚姻年齢を18歳に引き下げることを提案した。

黄局長は、現行法の婚姻年齢は高過ぎて、一連の社会問題を引き起こしている。婚姻年齢を引き下げることは、低年齢の事実婚男女の合法的権益を保護するにも意義がある、と主張している。

中国は歴史上でも最高の法定婚姻年齢を採用しており、結婚しない男女、高齢出産、同棲、といった現象が増え続けている。

法定婚姻年齢に達しない若者の一部は、早く結婚したいがために身分証明書を偽造したり、年齢を詐称して結婚証明を取得している。一部の若者は同棲を始め、事実婚の状態となるが、法律ではこうした婚姻は認められず、保護もされないため、多くの社会問題の火種となっていることは間違いない。

こうした現象は中国の広大な農村地区のどこにでも見られる。法定婚姻年齢を下げれば、普遍的に存在する低年齢の事実婚男女の合法的権益が保護され、社会の協調安定につながる。法定婚姻年齢が高いことは、子育て年齢が高くなることにもつながる。

現在、中国の平均婚姻年齢は25歳~29歳に集中しており、晩婚化は非常に顕著で、これが危険の伴う高齢妊娠比率の増加につながっている。そのため、法定婚姻年齢と子育て年齢を下げることは、母子の健康保護に有利であり、健康な子を恵まれた条件で育てることに有利であると、黄局長は主張する。

甄宏麗博士は、性の問題を考える時、性の角度からだけ考えるのではなく、より多角的に、社会環境が性に与える影響を考える必要がある、と指摘する。いわゆる、“結婚前、結婚後”は、人々が“処女コンプレックス”という伝統的な概念を持つために生じる問題で、実際のところ、まったく不要な区分である。

男女の親近感は性行為の後でより深まるものであり、もし、相手が性行為の後にどんどん離れていくと感じた場合は、それ以上は進まない方が良い、絶対に良い結果は生まれない、と甄宏麗博士は語る。李銀河博士も同様の意見を発表しており、婚前交渉とは、快楽を満たすだけでなく、結婚を考える際の適性や選択に役立つ、との見解を示している。

■調査内容

2012年3月、雑誌『小康』と精華大学メディア調査研究室とが共同で、全国31の省、自治区、直轄市の一般市民を対象に調査を実施した。最終的な有効回答数は1013件。調査対象者の年齢は20歳~39歳で、対象者の約7割が有効回答。うち、大学学部卒以上が64%を占める。

今回の調査では、わずか1.5%が“両親の教育”によって性の知識を得ており、知識取得ルートでは最下位であった。特に、男性回答者では、“両親の教育”はわずか0.6%だった。また、53.5%が“性教育を受けたことがない”と回答している。

また、調査では、中国人の性知識取得3大ルートが明らかになった。第1位は“インターネット”で、24.5%、第2位は“自分自身の経験から少しずつ知った”で、わずかに0.3ポイント低い、24.2%だった。

性知識取得に関して、男性と女性とでは、共通点と異なる点が見られた。共通点は、男性も女性も“経験”を“真実を知る重要な基準”と見なしている。書籍から得た知識はアダルトビデオよりはるかに多い。両親よりも友人や同僚、クラスメートと“性知識”を話すことに抵抗がない。映画やドラマには、男女ともに余り興味を示さない。

異なる点は、男性は性知識を主に“インターネット”から得ており、次いで“経験”、“書籍”と続き、男性に好まれると考えられている“アダルトビデオ”は第4位だった。

これに対し、女性は、“自分の経験で少しずつ”と“書籍”が上位を占め、“インターネット”が3位、“学校教育”が4位と続き、“アダルトビデオ”は6位だった。

この結果から、道徳や名誉、節操が女性の選択に影響を与えていることが分かる。実際、“自分の経験で少しずつ”の選択肢は、女性が性に関する知識理解を男性側にゆだねていることを示しており、自分は受身で、これは男性の義務だと感じている。また一方で、女性は明らかに、自分から知ろうとする好奇心が弱いことが分かる。

前述の甄宏麗博士の分析によると、女性は、自分が知りすぎていて遊んでいると見られることを恐れ、また、専門の本を読んで知識を得ることを好むという。

■中国人の性知識取得ルートランキング

1. インターネット 24.5% 2. 自分の経験から少しずつ学んだ 24.4% 3. 書籍 17.8% 4. 友人、同僚、クラスメートとのおしゃべり 10.3% 5. アダルトビデオ 9.6% 6. 学校教育 8.9% 7. 映画・ドラマ 3.2% 8. 両親の教育 1.5%

■男性の性知識取得ルートランキング

1. インターネット 29.3% 2. 自分の経験から少しずつ学んだ22.8% 3. 書籍 15.6% 4. アダルトビデオ 11.8%5. 友人、同僚、クラスメートとのおしゃべり 10.2% 6. 学校教育 7.5% 7. 映画・ドラマ 2.1% 8. 両親の教育 0.6%

■女性の性知識取得ルートランキング

1. 自分の経験から少しずつ学んだ 26.1% 2. 書籍 20.6% 3. インターネット 18.0% 4. 学校教育 10.7% 5. 友人、同僚、クラスメートとのおしゃべり 10.4% 6. アダルトビデオ 6.9% 7. 映画・ドラマ 4.6% 8. 両親の教育 2.8%

 

ソース:http://www.fawan.com.cn/html/2012-04/07/content_360948.htm

チャイナなう編集室