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飛行機の遅延に継ぐ遅延で乗客が切れる


2012年4月17日付け 京華時報

2012.4.17滑走路に乗客

航空機の運行遅延がキッカケとなって、乗客が空港管制区域内に立ち入るという事件が、わずか4日間のうちに、2回も発生した。

事件が発生したのは上海浦東空港と広州白雲空港。上海浦東空港の事件では、乗客、航空会社、空港グランドスタッフの三者がともに疲労困憊となった。フライト遅延が頻発する裏側には、新航空管理体制の欠陥が垣間見られる。

■事件発生の経緯

北京行きの深圳航空ZH9817は、10日17時37分に深圳空港を離陸してから、代替機が浦東空港から翌11日14時29分に離陸するまで、乗客は約21時間も翻弄され、疲労困憊になった。

10日19時55分、当該機は悪天候のため浦東空港に一時着陸した。乗客は機内で1時間近く待たされた後、一旦飛行機から降りてサテライトで待機するよう指示された。2時間余り経って、上海上空の天候が回復したことから、23時02分に再び搭乗し、機内で1時間近く待たされた。

11日0時、上海上空の天候が再び悪化したことから、乗客は再び飛行機から降りるよう指示を受け、サテライトで待機した。0時55分、天候が回復したため、乗客は3度目に飛行機に乗り込み、またも機内で1時間以上待たされた。

夜中の3時09分になって、航空会社は運航キャンセルを決定し、ホテルを用意して、乗客は三度飛行機から降ろされた。

11日9時20分、乗客は搭乗ゲートに到着した。11時05分、予定の離陸時間が過ぎても、まだ搭乗できず、一部の乗客が搭乗ゲートのガラスを割り、駐機場へと向かった。

この影響で、エミレーツ航空(アラブ首長国連邦)の離陸が不能となった。

航空会社関係者は、3回も乗り降りを繰り返し、一晩中眠ることもできず、乗客の疲労度を考えると、同情しない者はいないだろう、と語る。

■深圳航空の代替機の離陸が遅延

深圳航空の当該フライトの乗務員たちも、乗客とともに緊迫した一日を過ごした。乗務員も乗客同様、3回も乗り降りを繰り返し、会社本部も緊迫した状態で事態の把握と対処に終始した。浦東空港に臨時着陸した後、航空管制部門と離陸時間の調整を続け、0時22分には運行コントロールセンターもフライトキャンセルに備えて深圳から代替機を飛ばすことを決定していた。しかし、深圳空港の運行管制の不備から、準備した代替機の離陸が遅延し、当初の浦東空港離陸予定時間である11時に間に合わせることが出来なかった。この時点で、乗客の怒りは極限に達した。

■グランドスタッフは乗客を5時間も説得

深圳航空の地上業務の代理を務める中国国際航空のグランドスタッフも、同じく眠れない一夜を過ごした。航空会社やホテルと連絡を取り、乗客を3度も乗り降りさせ、乗客の旅程変更の手続きをし、フライトキャンセル決定後は乗客にホテルで休むよう促した。30名の乗客が飛行機を降りることを拒否したため、機内で5時間以上も説得を続けた。そのうちの10名は11日9時まで説得しても説得に応じず、補償金を支払うことでやっと納得してもらえた。

■運行遅延の原因:民間航空の行政管理分割による体制不備

2004年、北京首都空港とチベット自治区内の空港を除いて、中国の空港は管理体制の再編を実施し、空港管理体制が3つに分割された。

航空会社は国有資産監督管理委員会の管轄となり、空港は地方政府が管理し、民間航空公安業務は公安部の所管となった。

航空業務は高度な連携が必要なのに、3部門に分かれてどのように連携するのか?北京首都空港では次のような管理体制をとっている。

空港管制、各航空会社、地上業務会社、空港などの機関が合同で、当直スタッフが一同に会し、時間ごとの飛行可能機数に基づき、航空会社のフライト数の比率に応じて離陸スケジュールを再編成する。

航空会社は自社の当該時間のフライトを選択し、運行管理委員会に報告して、現場で新たなフライトスケジュールを編成する。当該時間に選択されなかったフライトはキャンセルとなる。こうすれば、空港は早く運行が回復でき、乗客の不利益も避けられる。

中国民用航空局は今年初頭、北京首都空港の統一プラットフォーム手法の普及を打ち出した。

航空業界関係者によれば、地方政府は空港の利益目標達成のみを審査しており、プラットフォームの構築は全く推進していない。しかも、空港の公共サービス業務を如何に実施するかについて、いまだに何の指示もない。

■公安職員の不足

中国民用航空局公安局の専門家によれば、中国の民間航空乗客輸送量は、空港公安計画時の8400万人から3.52倍に増加しているが、民間航空公安職員数は8年前の水準から増加していない。平均すると、毎日数万人の乗客にわずか4名の警察官で対応している計算になる。飛行空域も緊張パンク寸前の状態が続き、飛行空域の混雑は管制官たちの頭を悩ませている。

中国人民大学公共管理学院の許光健副院長は、これらがフライト遅延が増加する原因となっていると指摘する。民間航空管理体制改革で規制が緩和され、民間航空の大きな発展を促した。しかし、新管理体制に起因する運行上の不備は、速やかに改善する必要がある、と語る。

 

ソース:http://news.sina.cn/?sa=t124v71d5965489&wm=b100

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