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高収益の高速道路企業


2012年4月9日付け  新京報(北京)

2012.4.9高速道路

このほど、上海と深圳の証券取引所のA株市場に上場している19社の高速道路会社のうち、13社が2011年年度報告を発表した。報告によると、粗利益率は平均で56.08%にも達した。物流システムの重要なインフラとして、有料高速道路が社会の生産や生活のコストを引き上げていることは間違いない。現在、全国にある有料道路の数は、いまだ政府による正式なデータがない。

住宅や白酒の値段が高いことは、誰でも知っている。しかし、高速道路の粗利益率は、それらに引けをとらない。大もうけの高速道路会社は、いまや不動産や金融にまで事業を拡大している。

■平均粗利益率は56.08%

中国大陸を縦横無尽に走る高速道路の通行料は、数十元から数百元、高いところでは千元を超え、高速道路の主要な収入源となっている。そして、通行量の増加はこれら企業の粗利益率をますます高めている。

2011年年度報告を発表した13社の平均粗利益率は56.08%で、最高は重慶路橋公司の91.14%である。皖通高速公司、龍江交通公司、東莞ホールディングスらの粗利益率はいずれも60%以上であった。

不動産産業と白酒産業は粗利益率が高いことで有名だが、不動産産業の2011年の平均粗利益率は39.38%で、60%を超える会社は業界全体でも数えるほどしかない。また、白酒産業で最も粗利益率の高い貴州省茅台でも2010年の粗利益率が90.95%で、重慶路橋公司はこの数字すら上回った。

■本業の儲けで不動産業や金融業に進出

驚くべき粗利益率の高さだが、通行料で収入を得ているこれらの企業は、これだけでは満足できないようだ。純資産収益率から見ると、高速道路産業の資金回収率には限界がある。さらに、昨年から始まった有料道路規範化政策(*1)が、高速道路企業にとって更にプレッシャーとなっている。

寧滬高速公司の年度報告では、2012年の会社の業務発展目標と対策について、全国規模での有料道路規範化業務を2012年5月末までに段階的に終え、この期間中に会社の主要事業に影響が生じる可能性を記載している。

それと同時に、不動産事業に適切に進出することをもうひとつの重要課題としてあげている。100%子会社の「寧滬置業公司」が2009年に不動産事業を正式にスタートして以来、すでに、昆山花橋、蘇州滄浪区、句容宝華鎮など、多くの不動産プロジェクトを手掛けた。

不動産事業に乗り出しているのは寧滬高速公司だけではなく、山東高速公司をはじめとする多くの高速道路会社が不動産の開発や販売事業をすでに展開している。

中金公司のアナリスト任重氏は、山東高速公司の業績レビューレポートで、山東高速公司は将来的に不動産業を新たな利益獲得事業として育成し、会社として多角化経営を展開し、本業以外の外延産業へと進出していくと示している。

また、皖通高速公司は、金融分野へと事業を拡大している。当社は昨年以降、新安金融公司に5億元出資しており、皖通典当公司の設立にも1億5千万元出資した。

■関連報道:有料道路の数量は政府部門による公式データなし

高速道路企業にとって、高速道路の通行料で十分に利益があり、さらに不動産や金融にまで手を広げて、より多くの収益を得ている。しかし、高速道路の使用者の側は、高額の通行料に悲鳴を上げている。

物流システムの重要なインフラとして、有料高速道路は社会全体の生産や生活コストを引き上げていることは疑いない。全国各地に隙間なく存在する料金所の年間収入はいったいどのくらいあるのだろうか?

交通運輸部によれば、2011年11月時点で、全国の各省は自省内の有料道路に対して調査を行い、調査結果を公表している。そのデータによれば、チベット自治区には有料道路が1本もないが、その他30の省・自治区・直轄市にある全有料道路の累計債務残高は2兆3千億元近くに上り、これに対し2010年の通行料収入は2859億4600万元だった。

交通運輸部のスポークスマンは、現在、有料道路の管理において情報公開が一部不透明であることや、実施基準が規範的でないといった問題が、確かに存在している。道路サービスの面でも改善すべき部分が多く残されている、と語る。

現在、全国に有料道路が一体どのくらいあるのか、まだ明確な数値はなく、交通運輸部のオフィシャルサイトでもトップページの“交通概況”以外は、2006年末時点のデータしか公表されていない。しかも、この“交通概況”には有料道路の状況は含まれていない。

有料道路の数量に関する政府側のデータはないものの、昨年から開始された有料道路規範化政策の実施に伴う調査により、771件の問題のある事業が発見されている。3月下旬の時点で、その68%にあたる522件がすでに改善完了、または間もなく改善が完了する。

注目すべき点は、中国で最初に開通した高速道路である「滬嘉高速道路(上海市内-上海近郊の嘉定区間)」が、開通から23年を経て、2012年元旦から無料になったことである。現時点では、他の高速道路は沪嘉高速道路のように無料化できる現実性はないものの、期待は持てる。少なくとも、通行料金の中身を明確に知らしめるべきだ。

*1:「有料道路整理専門項目事業」・・・建設費用回収後も通行料を徴収したり、不法に料金所を設けて規定外の通行料を徴収している企業(地方政府等)を取り締まり、規範化する政府政策

 

ソース:http://news.163.com/12/0409/04/7UKE80KE0001124J.html

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