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主要都市の大気クリーン度ランキング


2012年4月20日付け 新京報

2012.4.20大気ランキング

4月19日、民間の環境保護団体“自然の友”が、『2012年中国環境緑書(グリーンペーパー)』を出版した。全国31の省政府所在都市と直轄市市街地の大気クリーン度ランキングにおいて、北京は過去4年間、28位と29位にランクされた。

『中国環境緑書』は、中国の年度環境報告書で、“自然の友”が編集し、社会科学文献出版社が出版している。今年で7回目の出版になる。

今回発行された『2012年中国環境緑書』では、全国の省政府所在都市と直轄市市街地の大気クリーン度をランキングした。データは環境保護部が毎日発表している“重点都市大気クリーン度日報”である。

31の省政府所在都市と直轄市市街地を、最下位から見ていくと、最下位は蘭州市、次いで、ウルムチ市、北京市と続く。北京市は2008年と2009年が28位、2010年と2011年が29位という結果だった。

他の直轄市3市を見ると、天津市は2010年の25位から17位に上昇、重慶市は2010年の20位から16位に上昇、上海市はほぼ12位を維持している。

■PM2.5(*1)が“民間環境事件”に発展

報告書では、2011年度の中国重大環境汚染事故を紹介している。康菲公司の渤海湾内油田で原油漏れ事故による渤海湾の生態系環境汚染や、大連市のPXプロジェクト事件(台風の影響で化学工場から毒性の強い薬品が海上に流れ込んだため、市民が工場の再稼動に反対した事件)などが挙げられている。報告書では、この種の事件はほとんどが、責任者たちが事件発生後に“犯人探し”ばかりを言及し、再発防止などに対して受身な対応をしていると分析する。

この問題と対照的なのが、北京などの都市の市民が微博(ミニブログ)を通じて、大気中粒子状物質PM2.5の自主測定に参加し、“民間環境事件”に発展した事例が挙げられる。(アメリカ大使館の発表する汚染数値が、中国環境部門の発表する数値より高く、実際は“危険なレベル”にあることが市民同士の投稿で明らかになった)

“自然の友”の楊東平理事長は、「“汚染を発生源から根絶する”という環境管理の基本方針を推進するため、環境管理制度をより一層健全化し、経済政策決定段階における“環境問題は事が起きてから対応する”という受け身的な現状から脱却することが不可欠である。政府関係部門は突発的な環境汚染事件に対する緊急対応策を十分に準備すると同時に、法に基づいて環境評価制度と環境情報公開制度などの健全化と強化を図り、“予防を柱とする”環境管理モデルを整備することが不可欠な課題である」と語る。

■一般市民の環境保護運動への参加がブーム

報告書によれば、中国の各種環境問題は昨年も依然として大量発生したが、一般市民の行動が環境保護分野の大きな注目点となっている。

楊東平理事長は、これを“グリーン市民の成長”と称し、「ますます多くの一般市民が環境保護に参与し、徐々にひとつの潮流を形成している。これは、今後の中国の環境改善にとって大きな原動力となるだろう」と語る。

今回は、“2011年度一般市民が参加した環境保護十大事件”も発表された。ここでは、国民が注目した大気PM2.5 事件や、南京市のアオギリ保護運動、渤海湾の原油漏れ事件での責任者謝罪といった事件が挙げられている。

『環境緑書』の編集者の一人である中国政法大学の胡敬教授は、「環境情報公開はすでに3年が過ぎたが、政府に比べて企業の情報公開は著しく遅れている。企業に対してはより強制的な公開義務を設けるべきで、特に有毒・有害物質の排出情報公開は重要だ」と語る。

2011年の全国31の省政府所在都市と直轄市市街区域の大気クリーン度ランキング

1.海口 2.昆明 3.ラサ 4.広州 5.福州 6.南寧 7.貴陽 8.フフホト 9.南昌 10.長春 11.長沙 12.上海13.銀川 14.杭州 15.瀋陽 16.重慶 17.天津 18.石家荘 19.成都 20.南京 21.済南 22.西寧 23.ハルピン24.鄭州 25.太原 26.武漢 27.西安 28.合肥 29.北京 30.ウルムチ 31.蘭州

根拠:環境保護部のデータセンターが毎日発表する重点都市大気の質日報をもとに、31都市の年間の大気の質を整理した。大気質Ⅰ級、Ⅱ級の日数で計算。

*1:「PM2. 5」…直径が2.5μm以下の超微粒子。微小粒子状物質という呼び方もある。大気汚染の原因物質とされている浮遊粒子状物質(SPM)は、「大気中に浮遊する粒子状物質であってその粒径が 10μm以下のものをいう」と環境基準に定められているが、PM2.5はそれよりもはるかに小さい粒子。PM2.5はぜんそくや気管支炎を引き起こす。それは大きな粒子より小さな粒子の方が気管を通過しやすく、肺胞など気道より奥に付着するため、人体への影響が大きいと考えられている。代表的な微小粒子状物質であるディーゼル排気微粒子は、大部分が粒径0.1~0.3μmの範囲内にあり、発ガン性や気管支ぜんそく、花粉症などの健康影響との関連が懸念されている。

 

ソース:http://news.sina.cn/?sa=t124v71d5982192&wm=b100

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