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公務員給料の実態


2013年4月8日、中国新聞週刊網

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中国では、公務員の給料はずっと注目を集める話題であった。

中国の公務員(国営企業含む)の給料制度は1993年の給料制度改革の時に確立したものである。地域間の収入水準の格差を改善するため、1993年の公務員給料制度改革で”地域手当制度”を打ち出し、地域の経済発展状況や財務能力によって、独自の手当を設けることができるようになった。

公務員キャリア9年の某中央党関係機関に勤める陶氏が記者に提供した2013年1月の給与明細によると、当月の手取りは5,259元(約8万4000円)で、その80%が各種手当で、その中で3250元(約5万2000円)の勤務手当が含まれている。基本給与はわずか1000元(約1万6000円)あまりであった。

2006年の給料改革後、公務員の給料は4つの部分によって構成される。それぞれ、職務給与、職級給与、勤務手当、生活手当である。その中、前2項目は全国共通基準によって中央の財務部門によって支払われ、後の2項目は地域や各部門の予算の中から支払われる。ただ、地域ごとの経済発展状況の違いや、部門の業務範囲の違いなどから、自然と手当に格差が生じるようになり、結果的に地域、部門、企業ごとの給与外収入がバラバラとなっている。かつて中国の公務員報酬問題を研究していた復旦大学博士孫琳氏は、完全でない統計データによれば、地域や部門ごとに設けた手当の項目は合計で300項目あまりに達すると指摘する。

2006年7月、中国は新しい公務員給料制度を実施し、給与格差の是正を前面に打ち出し、中央機関や各省市政府の手当を整理する条例を出した。この改革は”透明性ある給料体制への改革”と呼ばれ、計画では3年間で地域間の格差を合理的な範囲内に抑えるような政策を実施し、同じレベルの政府部門間の手当を同じ水準になるはずだった。

しかし実際は、”高いところの手当を抑える取組は、既得権益の反対に遭い、結果的にあまり削減できなかった。また、手当を乱発する抜け穴も完全に是正したわけではなく、公務員内部でも改善を望む声がある”という。

一般的な公務員はやりきれない気持ちでいっぱいだ。実際の給料は低いのに、国民からは”いい給料をもらっている”と思われている。公務員内部では給料の引き上げを期待するのに対して、一般民衆は公務員の賃上げに強い反感を示す。反感の主な原因は腐敗にあるようだ。

腐敗を無くを言うと、中国の政府幹部は必ずシンガポールの”高給で清廉を作る”政策を持ち出す。周知にように、シンガポールが大臣に高い給料を与えているのは、優秀な人材を惹き付けるためでもある。

結局のところ、中国に限らず、どこの国でも、ただ”高給”だけで”清廉”を作ることはできない。例え高給で清廉を醸成するとしても、やはり公費乱用や腐敗を防止する仕組みがあることが前提である。

よって、やはり公務員の財産開示制度などの透明性を高める政策も併せて実施することが重要である。いまのところ、公務員幹部の財産公開制度は何度となく腐敗防止の対策として提案されて来たが、実際中国では依然少数の都市で試験的に実施するに留まっている。

中国の公務員給料は、いつも謎のベールに包まれているが、このベールが取り払われるのは、果たしていつになるのか?

 

ソース:http://insight.inewsweek.cn/topic_detail-833.html

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