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避けられない交際費
2013年5月9日、新華網
中国人はよくお付き合い上、金品を贈る習慣がある。しかし、元々いいことだったはずの習慣が、いまは重い”人情の貸し借り”に変わり、生活の大きな負担となっている。
長春市の何さんが結婚披露宴のあと、会社の同僚に飴を配っていると、同僚から意外な反応が返って来た。”同僚がみんな揃って次から次へとプレゼントをくれるものだから、すごいプレッシャーだなあ。元々、新婚旅行だけにして披露宴をやらないつもりだったが、断れなくてプレゼントをもらったからには、お返しにみんなを披露宴に招待しないといけなくなっちゃった”。
結婚式:あるひとがネット上でメーデー3連休の収支表を公開した。”連休中に結婚する友達が多く、私のところに5通の結婚式招待状が届き、一気に最低1000元(約15000円)が飛んでしまった”。
祭り:吉林省の一部農村地域では、冬の閑散期は各家で客人を宴会に招くピーク時である。”人情の貸し借り”と言えば、親戚や友人が多い李さんも”耐えられない”と嘆く。長春でシェフのバイトをしている彼は、1ヶ月の給料は3000元(約4万5000円)あまり。しかし、旧正月に実家に帰り、親戚宅を回るだけで1万元(約15万円)を使ってしまった。
出産:上海の会社勤めの王さんは愚痴をこぼす。会社の同僚が子供を生んだので、これから”おばさん”と呼んでもらうのだから、初対面の時は何か贈り物をしないといけない。これは仕方ないとして、この前、友達の家に行ったら、彼女のお姉さんが子供を連れていたので、慌てて近くのスーパーで赤い紙袋を買いに行って、中に100元(約1500円)を入れて子供に渡したよ。
受験:親戚や友人の子供が大学入試に合格したのは確かに喜ばしいことだけど、またひとのためにお金を出さないといけない。ひとのうちの子供が大学に合格したぐらいで、どうして私たちがお金を出さないといけないのよ。
就職:調べによると、理想の仕事に着くために、約50%の卒業生はなにがしかの人情費を払ったことがあるという。しかも、多くのひとは払う価値があると考えている。去年卒業したばかりの大学生いわく、この時代に社会で独り立ちするには、やはりひととのつながりが必要である。確かに、この出費は安くないが、でも最終的に利益を得るのは自分なので、これは仕事に対する投資である。
徴兵:大学入学と同じように、子供が入隊する時も、何かの支出が必要になる。子供が人生の中で避けて通れない道かも知れないが、可哀想なのは財布だ!
引っ越し:古来より、引っ越しは縁起がいいという説がある。だから、引っ越しや家を建てるなどで住所が変わることは、めでたいことであり、友人知人や近所隣人は少なくともお祝いに行かないといけない。当然、ご飯をご馳走になるので、手ぶらで行くわけにも行かない。
入院:病気になることは別に珍しいことではなく、誰でも頭痛や発熱のひとつやふたつを患うものだ。大した病気でなければいいが、重い病気だと、病院にお見舞いに行き、精神的にも金銭的にも慰めを与えないといけない。
帰国:帰国して休暇を過ごす留学生李娜は、中国人の終わることのない人情の貸し借りに理解に苦しんだ。留学して5年、李娜は帰国に際して、トランクケースいっぱいのプレゼントを用意し、ふるさとの親戚や友人にあげるつもりだった。しかし、プレゼントが足りないとは、彼女は思いもよらなかった。
ソース:http://www.sxdaily.com.cn/n/2013/0509/c369-5128617-1.html
