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中国初携帯電話ICカード


2013年06月03日、労働報

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携帯電話をPOS機にかざすだけで支払完了。カードリーダーに通す必要もなければ、パスワードも要らない。浦東発展銀行(以下、浦発銀行)は携帯電話のSIMカードとバンドルした銀行ICカードを発表した。これは中国初の独自特許技術を使った決済ICカードシステムである。

このNFC(近距離通信)対応の携帯電話向け決済システムによって、浦発銀行が携帯電話を使った遠隔決済と近距離決済の両方に対応したことになる。同時に、これは中国の銀行業界が金融のモバイル化に踏み出した一歩であり、銀行ICカード時代の到来を告げる出来事である。

1000元以下の支払は携帯をかざすだけ

浦発銀行と中国移動が共同開発したこのシステムは、携帯電話のSIMカードとバンドルした携帯電話向け決済システムで、中国で初めて独自の特許技術を使った決済システムである。対応済の携帯電話では、銀行のICカード情報をSIMカードに書き込み、携帯電話のNFC機能を使って、現金チャージ、支払、カード切り替えなどの処理を、外部システムに頼らずに行うことができる。

この機能は、全国120万箇所の売り場に設置されている銀聯の”QuickPass”との表示があるPOS機で使用することができる。例えば、地下鉄の中に設置されている自動販売機に、この携帯をPOS機部分にかざすだけで、飲み物を買うことができる。スーパーでも、レジで携帯電話をかざすだけで支払が完了する。このほか、携帯電話からの現金チャージや残金照会などの機能も備えている。

将来、決済システムの普及に従って、携帯電話があれば、タクシー、バス、地下鉄などの公共交通機関でも使えるようになる。もし既にNFC対応のサムソンS3やHTC1XTなどの携帯電話を持っているなら、ファームウェアのバージョンアップを行ったあと、SIMカードを変えて、専用アプリをダウンロードすれば、この決済機能を利用することができる。浦発銀行の顧客でなくとも、浦発銀行か中国移動のサイトで申し込むことができる。

このデモ用の携帯電話では、二つのアカウントが設定されている。少額支払口座とクレジットカードの口座である。携帯電話をPOS機にかざすと、システムは金額を自動判別し、1000元(約1万6000円)以下なら、少額支払口座から決済を実行し、パスワードは必要ない。1000元以上だと、クレジットカードでの支払になり、この場合はパスワードが必要になる。このほうが、安全性と利便性を両立させることができる。

次世代キャッシュカードの幕開け

統計データによると、14年の歳月を経て、中国におけるキャッシュカードの普及率は38%に達した。しかし、このキャッシュカードの普及率が100%になる前に、現行のキャッシュカードは時代遅れとなるだろう。アナリストの予測では、2013年の中国におけるモバイル決済の利用者数は3.08億人に達し、決済規模は2011年の742億元(約1兆2000億円)から2013年の2230億元(約3兆6000億円)に跳ね上がる。

第三者決済サービスのトップ企業である汇付天下(POS機トップメーカー)総裁の周晔曾は、”貨幣による決済システムができるまで300年かかった。キャッシュカードによる決済には50年を費やした。ネット決済も既に10年の歴史を持っている。これからモバイル決済がキャッシュカードやPOS機に取って代わるまで3年もかからないでしょう”と分析する。

2010年から、浦発銀行は先行的にモバイル決済の研究開発に投資して来た。2年間、次々と携帯支払、携帯銀行、携帯振替、携帯振込などのサービスを打ち出した。浦発銀行がモバイル決済サービスを充実させた結果、浦発銀行の顧客でモバイル決済の利用者数は百万人レベルにまで成長し、国内で最もモバイル対応が進んでいる商業銀行となった。

ソース:http://news.online.sh.cn/news/gb/content/2013-06/03/content_6105667.htm

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