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老人保護法施行後初判例


2013年07月01日、中国新聞網

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7月1日より「中華人民共和国老人権益保護法」が正式に施行され、この法律で初めて”定期的に親を見舞う”精神の涵養を条文に入れている。

当日午前、無錫市北塘区人民法院が老人看護案件に対して公開審議を実施した。馬被告と朱被告は、原告から請求された経済的補償を負担するほか、少なくとも2ヶ月に1回、老人宅を訪問しなければならないとの判決が言い渡された。

この”定期的な老人慰問”判決は、「中華人民共和国老人権益保護法」施行後最初の判例となった。

調べによると、欧米先進国の経験を見れば、高齢者が精神的な拠り所を求めるニーズは、社会の発展と進歩に伴って、ますます高まる傾向にある。

中国でも、生活水準の不断の改善で、高齢者はある程度の経済力を持つようになり、子供からの経済援助があまり必要でなくなりつつある。その代わりに、もっと精神的な拠り所を求める高齢者がますます増えている。例えば、自分が下した判断を子供が支持して欲しいことや、病気の時に子供が看病してくれることや、お正月や祝日は子供と一緒に過ごせるなどなど。

今回の審議案件で、原告の儲さんは77歳のおばあちゃんで、馬被告と朱被告は彼女の娘と娘婿である。以前、儲さんが娘と娘婿と交わした契約では、娘と娘婿が老人を看護する責任があると記載している。

しかし、長年一緒に生活していると、儲さんと娘家族との関係が悪化し、その後、儲さんは怒って家を出て、息子の家に住むようになった。いまでは、儲さんは娘一家と別居状態だが、娘の馬被告は別居したあと、一度も見舞いに行っていない。

娘のこのような仕打ちに堪え兼ねて、儲さんはカッとなって娘と娘婿を裁判所に訴えた。法廷では、儲さんの息子と娘婿との口論が延々と続いた。北塘区法院の高鑫裁判官が双方が和解に至らなかったのを見て、法律に基づき、馬被告に最低2ヶ月に1回儲さんの家を訪問すること、端午節、重陽節、中秋節、国慶節、旧正月などの祝日の中で、馬被告は最低2つの祝日に儲さんを訪問するように、との判決を下した。

今回施行された新法の第14条では、扶養者は高齢者のニーズに応え、経済的支援、生活上の看護と精神的の慰問などの義務を負わなければならないと定めている。第18条ではまた、家族は老人の精神的要求に関心を持ち、決してこれを疎かにし、老人に冷たく接してはならないと書かれている。老人と別居している家族は、定期的に老人を訪ね、会話を交わさなければならない。今回の北塘法院の判決は、この条項に基づいている。

”精神上の看護は、老人の権益を保障する重要な一面である。スイスやフィンランドなど北欧の社会福祉先進国では、子供が親に対する精神的な看護が法律で具体的に定めており、老後生活の幸福度を保証している。”

近年精神的看護に関する案件が明らかに増える傾向にあり、また老人の自らの権利主張が増えて来ているため、今後このような”定期的な老人慰問”の判例が増えそうだと、北塘法院院長の袁挺は見ている。

ただし、例え新法に”定期的な慰問”の条文を入れたところで、この実行状況を監視する仕組みが盛り込まれてないため、今回は試行的な意味合いが強く、その実行性については、もう少し司法の運用で検証する必要があると、袁挺は見ている

ソース:http://news.ifeng.com/society/1/detail_2013_07/01/27001281_0.shtml

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