“チャイナなう”編集室 当サイトへの広告掲載に関するご相談は編集室まで!

上海は”李克強経済学”の試金石になる


2013年7月16日、新華網

4791

”李克強経済学”の成果を示す舞台に選ばれて以来、中国最大の都市上海が再び国民の注目の真っ只中に戻って来た。

ある人はこう言うだろう。2010年の上海万博で確かに上海は地下鉄も整備され、ホテルも増えた。でも、万博後の上海は何をしたのだろう。また同じことの繰り返した。

7月初めに国務院が上海で国内初の自由貿易区を設置すると発表してから、この街は再び世界から注目を集めている。

上海の自由貿易区は”李克強経済学”の一部。バークレイズ銀行の経済学者はこう解説する。”李克強経済学”は3つの部分で構成されている。1)過激な政策を取らない。2)不良債権問題の解消。3)構造改革。

言い換えれば、李克強は上海を最初の舞台に選び、そこで”李克強経済学”は如何に中国経済をハードランディングのリスクから救うのに有効であるかを示そうとしている。また、構造改革は、これまで参入を禁止していた分野を外資企業に解放することを意味する。

今回、北京は自前で新たな内陸部の経済刺激策をやろうと考えてないようだ。ただ、もし北京は外資を誘致して国内経済を刺激することができれば、このやり方は悪い影響を引き起こすことはないだろう。中国政府は依然今年の経済成長目標を7.5%に据え置きしたままだ。

上海の現状に目を転じると、現地の消息筋によると、上海市の5つ星ホテルはいま非常に厳しい経営状況に陥っているという。毎日の稼働率を50%に維持できればいいほうで、それに比べて万博の年の稼働率はほぼ100%だった。

ホテルの稼働率は海外からの投資のバロメーターである。再び上海のホテルが取りにくいと感じた時、それはこの都市が再び活気を取り戻したことを表している。

香港「南華早報」7月15日の報道

李克強総理は、既存の金融監査機関から上がる反対の声と格闘しながら、一里塚となる”上海自由貿易区”計画を押し進めている。これは、この国の指導者たちはもっと早く実施すべきだった経済改革を絶対にやり遂げるという確固たる意志の現れである。

銀行監視協会と証券監視協会を含む金融監視機関は、公然と上海における金融サービスを外国投資家に解放することに異論を唱えている。上海計画の議論に関わる中南海の舞台裏は、新しい指導者が中国経済の構造改革を進めるうえで直面する困難の大きさを物語っている。

多くのアナリストは、北京の新しい指導者たちは、一度止まった経済改革計画を再び進めようとしていると見ている。

一部の人たちは、習近平主席と李克強総理は必ず経済改革を実行しなければならないと主張する。でないと、30年続いた経済成長が後退局面に入り、社会に不安要素が蔓延し、結果的に共産党が政権の掌握を失うかも知れない。

ただ、改革に挑戦はつきもの。改革で長い間保護されている経済領域がグローバルな競争に放り込まれる。

7月初めに発表された”上海自由貿易区計画”は、中国政府の経済改革政策の試金石となろう。この計画は国境を跨ぐ商品や資本の流れを促進することになるが、重要なのは為替市場を解放し、本当の為替自由化を実現することにある。

内部事情に詳しい政府系情報筋によると、”上海自由貿易区は李克強の自信作だ。驚くかも知れないが、上海市政府が中央政府に誘致活動をして実現したわけではない”。

もうひとりの政府系情報筋は、李克強が3月末上海を訪問したーーこれは彼が総理に就任して初めての国内視察ーーあと、彼は上海政府幹部にこの自由貿易区の構想を語り始めたと振り返る。

2ヶ月後、李克強は一連の計画草案を打ち出したーーこれらの具体策はまだ正式に発表されてない。記者が情報筋から確認したところ、これらの提案には、海外の銀行が上海で支店や合弁企業を設立するために特別な制度を用意する、海外の商品取引所が上海自由貿易区に倉庫を設置することを認めるなどが含まれる。

しかし、中央政府は配下の部門から上がる反対の声がこんなに大きいとは思いも寄らなかった。例えば計画では、海外の商品取引所が自由貿易区で先物取引のための倉庫を設置することを認めている。しかし、政府が公表した文書を見る限り、国内証券監査管理部門はこれに反対している。

一方、失業率の上昇と経済成長の減速に直面している内陸都市も上海と同じように外資誘致をしたいと切に願っているが、いまのところ、中央政府は内部都市で上海モデルを展開することに消極的である。

ソース:http://finance.sina.com.cn/china/20130716/095716136434.shtml

チャイナなう編集室