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ひと目で分かる中国の市場競争 パート4


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コンパクトカー:独自開発モデルのシェアが浸食される

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表(左から):フォルクスワーゲン、アウディ、MINI、スマート、ホンダ)

フォルクスワーゲンの代表的なコンパクトカーはPOLOで、この車のお陰でフォルクスワーゲンはこのジャンルでトップを維持している。その市場シェアはアウディの2倍、MINIの3倍にあたる。フォルクスワーゲンのコンパクトカーが人気なのは、このジャンルの車を選ぶ購買者の予算が少なく、特に費用対効果を重視する傾向にあるからだと考えられる。

これまで、合資会社が作るブランドと独自開発のブランドと競合はなかったが、いまは独自開発ブランドが合資ブランドに浸食されて、少し市場シェアを落としている。しかし、全体的にコンパクトカー市場は縮小傾向にあり、なぜなら、このカテゴリーの車種は利益幅が薄く、新モデルの投入頻度も低い、最新技術の導入が遅いからだ。

 

ハッチバック:アウディの成功

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表(左から):アウディ、フォルクスワーゲン、BMW、MINI、ホンダ

アウディはかつての公用車的なイメージを変え、若返り戦略が成功し、市場シェアが昨年の20.11%から今年の26.06%に上昇した。アウディはA3をリリース後、アグレッシブで活力溢れるコマーシャルを多用したことで、真面目なイメージを一変させ、いまはアウディに乗るのは政府高官や会社役員だけではなく、若くてオシャレな人たちの支持も受けるようになった。

BMWはずっと優れた操縦性で車の運転が好きな消費者を惹き付けており、その効果は売上にも現れている。高級車メーカーが大衆車を販売することで、若者と低価格市場に対してより容易に影響力を行使できるようになる。

 

中型車:ベンツ人気に陰り

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表(左から):フォルクスワーゲン、アウディ、ビュイック、BMW、シボレー

高級車ブランドのアウディとBMWは、中型車市場で依然最も選ばれる車種となっている。昨年、ドイツ系高級車ブランドは価格競争を始め、お得感の高い入門モデルで消費者を囲い込むことで、中型車のシェアを伸ばそうとした。

意外だったのは、GM傘下のビュイックとシボレーが3位と5位に入り、ベンツを押し出したことだ。恐らくそれは、ビュイックがモデルチェンジしたことと、シボレーがMALIBUを発売したことと関係がありそうだ。ベンツはモデルチェンジが遅いため、中型車市場では競争力が弱い。

 

ハイブリッド:トヨタは要注意

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表(左から):レクサス、トヨタ、アウディ、BMW、ボルボ

約半分の人はトヨタとレクサスのハイブリッド車を選び、この分野におけるトヨタ系車の地位は揺るぎない。ハイブリッド車の認知度が高まるに連れて、レクサスの小型ハイブリッド車CT200hの人気がさらに高まる可能性がある。

しかし、それでも競争相手を警戒する必要がある。高級車の代表格であるアウディとBMWも次々とハイブリッド車を発表しており、ホンダも負けていない。新たに発表されたエコカー補助金政策で補助金が1.5万元(25万円)ほど縮小したので、全てのブランドにとって、自社のハイブリッド車がそれでも買うに値することを示さなければならない。

 

SUV:輸入車の独壇場

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表(左から):アウディ、ランドローバー、BMW、ポルシェ、ベンツ

高級輸入車ブランドはSUV市場の勝ち組で、トップ10を独占した。アウディのQシリーズはやはり会社役員に最も人気ある車で、ランドローバーは小排気量戦略で徐々に支持者を増やしている。BMWとポルシェもブランドに違わぬ人気で、高い知名度と豪華なデザインで多くの消費者を惹き付ける。

SUVミドルクラス車は、日本メーカー、韓国メーカー、アメリカメーカーがひしめき合っており、SUV大衆車は国内メーカーの長城、奇瑞とBYDが優位に立っている。

 

高級車:3級・4級都市に大きな潜在市場

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表(左から):ベンツ、アウディ、BMW、ランドローバー、ポルシェ

失意のベンツは昨年でアウディとBMWにさらに水を大きくあけられたが、それでもこの長い歴史を持つ高級車ブランドは依然企業経営者の崇拝を受けている。今回の調査は殆ど1級・2級都市を対象にしているが、これらの都市では若い消費者のベンツに対する認知度も悪くない。逆に3級・4級都市にまだ市場開拓の余地が残されている。最近のベンツの販売ネットワークの計画を見ても、75の代理店の多くが3級・4級都市にあることもそれを暗示している。

 

ビジネスホテル:多角経営は管理能力が試される

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ビジネスホテル業界も昨年は大きな変化が起き、それがランキングにも如実に現れている。7天(Seven Days)は錦江之星に追い越されてトップ3から脱落し、莫泰は2年前の6位から8位に転落した。

過去1年に、幾つかのビジネスホテルが多角経営を開始し、今後これら企業の管理能力が試される。新事業を進めながら、既存ホテル事業の成長と革新も考えなければならない。

宜必思とオレンジホテルも人気が高い。ビジネスホテルの利用者が求めるのは高品質とオシャレな居住空間で、それが満たされるなら若干高くても喜んで払う。

 

高級ホテル:ヒルトンが拡大

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高級ホテルは依然海外ブランドの天下である。建設工事から自社で行い、慎重に拡張し続けて来たシャングリラは2年連続で首位。ヒルトンはマリオットを抑えて2位となり、これは両社が過去2年間の拡大戦略の違いと関係がある。2011年より、ヒルトンは経営方針を転換し、2015年までに100拠点を目標に設定した。

注目すべきなのは、最も早く中国に進出し、最も速く拡大して来たブランドたち、例えば、シェラトン、インターコンチネンタル、クラウンプラザなどは皆下位に沈んでいる。逆に、フォーシーズンズやリッツカールトンのような超高級ホテルが上位に入っている。これは消費者が徐々に成熟し、ハイレベルなもてなしへのニーズも徐々に厳しくなり、5つ星ではもう満足しない。

 

航空会社:支線市場が爆発的成長

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3大航空会社に異変はなく、やはり旅行客にとって飛行機という安全性が重要なサービスについて3大国有企業が信頼できると思っている。しかし、中国国際航空はここ数年若干シェアを落としており、もしかすると搭乗客が中国国際航空のサービスに不満があるのかも知れない。

春秋航空は2012年にシェアを若干落としたが、今年は再び上昇に転じた。景気が良くないので、旅行客の財布の紐が堅く、格安チケットのニーズが自ずと増加し、国内代表的なLCCとしていまの経済情勢を反映した格好となった。

このほか、廈門航空、深圳航空、四川航空などの支線エアラインの割合が若干増加し、これは短距離、中小都市間の飛行機移動が爆発的に増えていることを意味する。

 

観光ツアー予約サイト:モバイル端末が未来を決める

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最近数年の調査で、”どこいく”と”携程”の差が徐々に縮まっている。2013年の差はわずか5%だった。業界トップの携程は大企業によくあるイノベーションのジレンマに陥っていることを実感している。

去年の間に、携程は数回値下げ競争を仕掛けたことがあり、”どこいく”と芸龍の低価格戦略に対抗しようとした。携程はまたモバイル対応にも力を入れており、これは確かに時勢に合っている。

途牛網は過去2年間ランクインしなかったが、2013年は5位に入った。その原動力は観光ツアーのパッケージ化を図ったことで、利用客の満足度が上がったことにある。

市場シェアが比較的安定しているパソコン市場と比べて、モバイル端末を巡る競争はOTA(Over-the-Air)市場の局面を決定付けるかも知れない。

 

元記事:http://www.investide.cn/news/newsDetail.do?investNewsId=90649

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