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ひと目で分かる中国の市場競争 パート5


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保険:平安は安泰

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養老保険と家財保険業界はひっそりしており、既に決まってしまった勢力図を塗り替えることが如何に困難であるかを物語る。平安はここ数年業界内で大きくリードし、2位に10ポイント以上の差をつけて1位を走り続けた。どこでも目にする平安保険や平安銀行の広告、至るところに出没する平安保険のセールスマン、これらすべてを短期間に覆すことは至難の業。

 

クレジットカード:招商が消費体験をさらに改善

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招商銀行のクレジットカードを利用する利用者は全体の半分以上。この現状から、消費者はかなり招商銀行に依存していると招銀は更に自信を深めた。それも無理はない。招銀は提携先の開拓に力を入れており、招銀カードを利用する消費者が多くの場所で割引や優遇サービスを受けられるよう努力を続けている。

それだけではない。招銀は大同国際銀行カードとの業務提携を拡大し、このモデルを海外にも展開しようとしている。これによって、利用客の利便性をさらに高め、消費体験のレベルアップを図る。しかし、市場シェアで高い認知度を有すると同時に、招銀はさらにサービス面でその人気に負けないように改善を図るべきで、特にカード使用の安全面、これは多くの消費者が最も関心を寄せる問題だから。

 

投資ファンド:余額宝のお陰で天弘基金が大繁盛

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2012年はランキング最下位だった天弘基金は、今年余額宝と提携したことで瞬く間に大人気となり、周知のように一躍5位に入った。中堅の資金運用会社がわずか数ヶ月で、余額宝で500億元(8000億円)までのファンドに成長した。

ファンドはブランドがすべての業界なので、知名度が上がれば、更に大規模なファンドを組むことができるようになる。しかし、支付宝(余額宝の親会社)の提携先は1社だけではないはずで、この業界でダークホースになれるチャンスはそう多くはない。支付宝と提携したいファンド会社は長い行列を作っており、天弘基金の優位はいつまで続くのだろうか?

 

給与振込カード:工商銀行が首位を奪還

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昨年と傾向は同じで、工商銀行が懸命にキャッチアップし、今年はようやく招商銀行を超えた。これは招商銀行に相当なプレッシャーをかけたようで、コンシューマー市場のシェア維持と新規開拓の競争が激しさを増すばかりだ。営業拠点で圧倒的に優位な工商銀行は、その事業規模に見合う市場シェアを奪回しつつある。

しかし、招商銀行も逆転のチャンスがないわけではない。ネットバンキングでの招銀の優位は、ある程度顧客の忠誠心を維持する効果がある。このほか、クレジットカードと合体させた当行のカードは、支払などで優位性を持っており、それが給与振込カードのシェア拡大にもプラスに働く。最も重要なのは、やはり消費者ニーズに注目し、より高い付加価値を提供できるかどうかにかかっている。

 

証券会社:名より実を取った海通

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海通証券は今年上半期で中信証券を上回り、証券業界で営業利益1位の座を勝ち取った。しかし、利用する証券会社のアンケートでは、海通証券の得票率はわずか1%程度で、トップ3が10%前後であることを考えると、得票率では大きく引き離されている。

これは海通証券の広告宣伝に問題があるのか?それとも市場の反応が鈍いだけなのか?

実は証券業界では顧客の流動性が非常に低く、証券会社を1社選ぶと、別の証券会社に変更することは滅多にない。老舗証券会社は既存顧客ネットワークのお陰で、ここ2年のトップ3は殆ど国泰、銀貨、招商の3社で回っている。

 

不動産:万科は新たな成長点を摸索中

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万科は依然人々の心の中でナンバーワンの不動産会社である。かつて住宅専門の不動産会社と自称していたこの会社は、いまは商業物件も手掛けるようになり、団地内店舗、ショッピングセンター、オフィスビルなどを取り扱っている。

万科は十数年後、数十年度に訪れる危機に備えている。住宅市場はいずれ飽和する時が来る。その時、住宅物件しか扱わなかったら、きっと危機的状況に直面する。このような危機感から、団地内飲食店、団地内店舗から始め、万科はさらに多方面なサービスを提供することで、一介の住宅専門企業から都市生活向けの総合サービス会社に転換しようとしている。

 

宅配業者:外資企業に優位性なし

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強い者がさらに強いと、市場シェアの寡占はさらに進む。高品質を自負する順豊は依然絶対的なリードを維持しており、そのシェアは75%までに達した。申通、円通は2位、3位とは言え、それぞれのシェアは1割も満たない。韵達と中通のランキングは若干上がったが、シェアはわずか1%前後。

昨年9月にようやく中国国内での営業許可が下りたFedexは逆に2ランクダウンした。外資宅配業者が営業できるのは1級・2級都市で、国内企業と比べて営業拠点が少なく、高いコスト体質のため優位性はない。国内宅配サービス市場は成長を続けているが、しばらくの間、競争は国内企業同士の争いになりそうだ。

 

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