“チャイナなう”編集室 当サイトへの広告掲載に関するご相談は編集室まで!

一番儲かってる銀行の給料が一番安い?


 

12013年は”ネット金融元年”と言われた。ネット金融の出現により、銀行業界にどんな変化が起きたのだろう?

最近公表された5大銀行を含む多くの上場銀行の2013年度決算報告を見れば、大部分の銀行は依然2桁の利益率を確保しているが、2012年度の業績と比べると、成長率が鈍り、純利益が下がり、行員の給料も減少している。金融業界における競争が激しくなる中、銀行は昔ほど簡単に儲からなくなっている。

金利自由化の衝撃

公表された上場銀行の決算報告の中で、5大国有銀行の2013年度親会社株主に帰属する純利益は8627.23億元(14兆4000億円)であり、平均1日あたり23.6億元(390億円)の利益をあげていることになる。

銀行監査会が統計したデータによると、2013年度銀行業界の総純利益は1.38兆元(23兆円)であり、これを元に計算すると、5大銀行の純利益は業界全体の62.5%を占め、依然絶対的な優位に立っていることがわかる。

しかし、5大銀行の純利益増加率は、程度の違いこそあれ、それぞれ下降傾向にある。工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行の純利益増加率は10%〜15%の間で、交通銀行の純利益増加率は1桁台に落ち、6.73%だった。2012年の決算報告では、純利益増加率が最も高い農業銀行が19%、最も低い中国銀行でも11%あった。

国有銀行に限らず、株式銀行の業績も芳しくない。純利益増加率は軒並み減速している。

成長率鈍化の原因について、工商銀行頭取の易会満氏は、金利自由化によって銀行の債務コストがあがり、同業他社との競争が熾烈になっていることが、決算報告の数字に現れていると分析する。

差額金利に安住していた中国の銀行業界にとって、金利自由化政策によって、何もしなくても利益を挙げられたかつての黄金時代に終止符が打たれようとしている。

申銀万国の概算によれば、上場銀行の2013年度平均純利益増加率は11.1%に下がる見通しで、2012年の17.36%に比べると減速は明らかである。

不良債権は過去10年間で最高

5大国有銀行で国内貸付金総額の半分以上を占める。2013年度に5大銀行は総額590億元(9800億円)の不良債権を計上した。これは2012年と比べると127%増にあたり、つまり過去10年間に銀行が債権放棄を通して経営健全化を図り、上場を果たして以来最悪の年となった。

一番早く決算報告を発表した上場銀行10社の中で、農業銀行と平安銀行だけ、2013年度の不良債権に改善が見られたが、建設銀行は変わらず、残り7社はすべて不良債権が増える結果となった。

5大銀行の中で不良債権率が最も低い工商銀行は0.94%、中国銀行と建設銀行はそのすぐ後に続き、交通銀行と農業銀行の不良債権率は1%を超え、それぞれ1.05%と1.22%だった。

2012年上半期以来、銀行の不良債権増加分はほとんど生産業と小売業から来るもので、この状況は2013年になって、より一層顕著になった。

2013年度の不良債権総額と比率がともに上昇したことに対して、交通銀行は資産の劣化は鉄鋼の取引リスク拡大によると影響と釈明し、主に江蘇・浙江エリアの小売企業に集中しているとのこと。工商銀行は、不良債権の増加は主に中小企業の経営難に起因していると見ている。

済南のある国有銀行の与信貸付を担当する銀行員によると、いま製造業と小売業の不良債権が増加傾向にあるが、銀行の製造業への貸付規模は比較的限定的で、もっと警戒すべきはエネルギー関連企業への与信貸付だと警鐘を鳴らす。

儲かる銀行の給料が一番安い

純利益増加率が減速する中、銀行員の待遇にも影響を受け、国有銀行員の平均年俸はみな10万元(160万円)以下だった。

“世界で最も儲かっている銀行”として知られる工商銀行は、行員(派遣社員含む)の平均年俸は5.22万元(87万円)で、ほかの4大国有銀行(農業銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行はそれぞれ8.8万元、9万元、8.74万元と5.28万元)より低いばかりでなく、当行の2012年平均行員一人当たりの年俸5.85万元よりも低い。

国有銀行と比べて、株式銀行の給料は明らかに高い。中信銀行の行員(派遣社員含む)平均年俸は21.45万元(358万円)だった。

“決算報告では人件費は確かに下がった。しかし施設が多く、人員も多く、固定費が高い国有銀行にとって、これが現実なのだ”と、ある国有銀行の人事担当責任者は漏らした。

また、行員の平均年俸が低いもうひとつの理由は、統計対象となる行員の中に多くの派遣社員が含まれていることにある。もし、行員のみを統計すれば、平均年俸は10万元(160万円)以上になるはずだ。

“昨年の給与水準からあまり変わっていない。でも、年末のボーナスは2万元(32万円)ぐらい減った。”ある勤務年数5年の国有銀行員がこう明かしてくれた。銀行の業績が下がったこと以外に、公務員改革の影響もかなり大きく、2013年の福利厚生や手当が昔よりかなり少なくなったという。

 

元記事:http://www.yicai.com/news/2014/04/3656855.html

チャイナなう編集室