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史上最高値:明代酒杯に36億円
約2億香港ドル〜3億香港ドルの価値があると言われた明時代の成化窯で作られた彩色鶏紋酒杯は、中国陶磁器オークションの落札記録を塗り替えた。
4月8日昼、香港サザビーズ中国重要瓷器・工芸品オークションで、玫茵堂所蔵の明代成化窯彩色鶏紋酒杯は8名による競り合いの末、最終的に2.8億香港ドルで落札された。
今回の明代成化窯鶏紋酒杯は2億から3億香港ドルの価値があると評価され、中国骨董陶磁器の競売品として最高値となる。この鶏紋酒杯は前世紀50年代にロンドンの収集家Leopold Dreyfus夫妻が所有し、のちに玫茵堂の所蔵となった。
この酒杯のオークションは12:20ごろに開始され、1.6億香港ドル(21億円)からのスタートだった。8名による競り合いの末、最終的に2.8億香港ドルで落札された。落札したのは、上海在住の収集家劉益謙。
明の時代より、鶏紋酒杯はどんなにお金を出しても手に入らない珍品とされていた。成化窯の鶏紋酒杯はかつて1980年と1999年にオークションにかけられ、いずれも当時の落札記録を更新している。1999年、香港サザビーズのオークションで、2917万香港ドル(3.8億円)で落札され、当時の落札記録を塗り替えた。
鶏紋酒杯は、親鶏とヒヨコの図柄を描いた酒杯で、側面に親鶏がヒヨコを連れてエサを啄む姿が描かれている。親鶏とヒヨコの絵は宋の時代から流行し、瓷器に描くようになったのは成化窯がその始まりとされる。
鶏親子の絵が色鮮やかで生き生きとしているため、専門家から”奇跡の一品”と讃えられている。
元記事:http://m.chinanews.com/s/cul/2014/04-08/1021170.htm
