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謝礼拒絶念書の波紋


 

1石炭鉱業総合病院では、入院患者と医師がそれぞれ“謝礼を送らない、受け取らない”の念書にサインすることになった。この制度が導入されて50日あまり経過し、医師が病院に返還した謝礼の数が逆に増加した。

 

“謝礼拒絶”念書は問題解決になるのか?

3月初めに、石炭鉱業総合病院は北京で初めて、国家衛生計画委員会の規定に則り、患者が入院期間中に医師に謝礼を送らない、医師が謝礼を受け取らない念書にサインする制度を導入した。

導入した当該病院によると、導入後50日あまりの間、医師が病院に返還した謝礼が逆に増加し、約2割の患者は入院前から現金や物品を送ることを決めていたと率直に認めている。

国家衛生計画委員会の要請では、大型病院は医師と患者双方が“謝礼を送らない、受け取らない”の念書にサインしなければならないとしている。石炭鉱業総合病院に入院する患者は、入院手続の完了後24時間以内に、この念書にサインすることになっている。相談や告発を受けるため、当該病院の院長と書記が自身の携帯電話番号を公表している。

昨日、当該病院院長王明暁は、念書制度を実施して50日あまりで、1855名の入退院患者のうち、1000名以上が念書にサインしたことを明らかにした。しかし、この期間において、医師が病院に返還した謝礼金は逆にこれまでより増えていた。

王明暁院長は、“謝礼の返還が増える”原因のひとつとして、医師のモラル向上があると指摘する。“多くの医師は自主的に謝礼を返還することで、自らの行動で謝礼を拒む態度を示しているということだから、これはいいことでもある”。

今後、当該病院は念書のサイン率を100%まで高めるために患者・カルテ管理を強化し、風紀委員会、人事部、医務部などによる定期検査を実施し、念書サイン率が60%を下回れば、担当者のボーナスを減俸にするという。

 

■現状調査

2割の患者は謝礼を計画

謝礼拒絶について、病院側は医師と患者の双方に対して調査を実施した。122件の患者やその家族らに対する調査アンケートの中で、28名の患者が医療担当者に現金や物品を送ることを計画しており、その割合は22.9%。12名は“状況による”と回答した。

調査で分かったことは、念書にサインした患者とその家族は医師などに謝礼を送らなかった。8割の患者は念書に理解を示している。

“患者が医師に謝礼を送ることで、心理的に安心する。”とある女性がそう答えた。彼女の両親が最近それぞれ違う病院に入院した際、彼女はすべて医師と看護師に送る現金、商品券などを用意し、一人当たりの金額は500元(8000円)から1000元(1万6000円)だったという。

彼女は、医師や看護師に謝礼を送ることで、彼らが患者を良くしてくれることに期待すると同時に、彼らに対する感謝の気持ちでもあるという。“もし、謝礼を拒む医師がいれば、私は彼に対してさらに尊敬するだろう”。

 

3割超の医師は念書に違和感

当該病院が所属の55名医師に対して実施した調査では、21名の医師は“念書にサインする必要はない”と考え、その割合は38.1%。また、11名の医師は念書の内容に賛同できないと回答した。

“医師の念書に対する賛同比率は患者や家族のより低い。”王明暁は率直にこう話した。一部の医師は念書にサインする行為は露骨過ぎると反対し、既に関連法律が整備されているので、このようなやり方は必要ないと考えている。

ある匿名希望の医師によると、国が“謝礼拒絶”の念書を推進することは、医師を信頼していないことを現している。“医師は数百元のために治療するわけではなく、数百元のために治療を拒むこともないから。”

 

元記事:http://www.bjnews.com.cn/news/2014/04/29/314964.html

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