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上海税関 香道用品の大量不正輸入を摘発


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▲香木や香炉などの密輸品を押収する税関

 

最近、日本の香道がマニアの間で密かなブームとなっており、富裕層の中でもファンが多い。輸入品の線香や香炉は、見た目はパッとしないが、値段はピンキリだ。上海税関の公表によると、最近立て続けに不当に商品価格を低く申告し、香道用品を不正輸入しようとする案件を摘発したとのこと。5月8日から計6件摘発され、合計金額は1.54億元(25億円)に上り、容疑者9人を逮捕し、現在主犯のひとりは依然国外逃亡中である。

 

実際の販売価格は申告の500倍

今年2月、ある企業の輸入申告書に税関スタッフの目が止まった。この会社は税関に線香と銅製香炉の輸入申告書を提出し、商品名は全部単純に“線香”と“香炉”になっていた。申告価格はそれぞれキロ当たり1923円と423円だった。“線香の種類は多く、原料が変われば、値段も格段に違う”。そう思った税関検査官はチェックするように指示した。

“実物を見た時、第一印象は包装がいかにも高級そうだった。例えば、‘香辞典セット’を開けてみると、いろいろな沈香が入っており、しかも香炉には作者の証明書が付いていた。”税関検査官はその時の状況をこう説明した。“その時、すぐにおかしいと思った。こんなに高そうなのに、申告価格があまりにも低かったからだ。”

丁度お昼の時間になったので、彼は午後にもう一度チェックすると言い残し、オフィスに戻った。オフィスで彼はパソコンを使って販売会社のネットショップを探し出し、そこに問い合わせ用の連絡先があったので、買い物客の振りをして“香辞典セット”の値段を尋ねた。

“1セット25万元(400万円)です”。相手が言った値段に検査官は驚いた。この会社は税関に申告した価格はわずか8000円だったから、人民元で500元ぐらいで、実際の販売価格はその500倍にもなる。

これは不正輸入の可能性が高いと思い、彼は上司に報告した。

税関はすぐにこの会社に対して不正輸入の証拠を集め始めた。調査した結果、この会社が輸入する線香の価格はキロ当たり200ドル(2万円)から3000ドル(30万円)、香炉はひとつ150ドル(1万5000円)から2000ドル(20万円)だった。しかし、この会社が偽の領収書を作り、実価格の1割程度の金額で申告していた。ここまで価格を偽装して不正輸入するケースは珍しいという。

 

仕入値1万元、売値25万

日本の香道用品は中国で“文化的贅沢品”となっているようだが、日本では普通の日用品。中国には海外輸入品や高級品を愛好する人たちがいる。例えば、仕入値1万元(16万円)あまりの沈香は、中国国内での販売価格は25万元(400万円)に跳ね上がり、利益幅は非常に大きい。しかし、法律を犯す犯人たちはそれでも満足せず、さらに税関に価格を低く申告しようとする。

今回の香道用品に関わる事件はすべて日本からの輸入だった。“彼らはもっぱら日本の有名な、数百年の歴史を持つ工房に限定品を特注する”。始めは税関も商品価格をよく知らなかったが、いまはすっかり詳しくなった。今回の主犯たちは高学歴で、日中間の法律の抜け穴をよく知っていた。彼らは値段を偽装する変換表まで用意していた。

線香はその材料と生産方法の違いから、価格に大きな格差がある。線香に沈香を含まれているなら、価格はかなり高くなる。今回の事件では、高級品の“伽羅金剛香”は1箱107グラムで、税関への申告価格は25元(400円)だが、中国での小売価格は940元(15,000円)に達し、その差は37倍。

税関の責任者によると、今回摘発した6つの会社が輸入した香道用品は上海市場消費量の80%を占める。残りの20%は正しく申告していた。

税関に申告した価格と海外での実際仕入れ価格の差が数十倍にもなるので、当事者の企業は合法的なルートで外貨の決済ができない。そのため、マネーロンダリングなどの違法行為を使うことが多いという。

 

元記事:http://sh.sina.com.cn/news/b/2014-05-22/093995781.html

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