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烏鎮(ウチン)紀行


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烏鎮は控えめな街で、江南の女の子はコジャレている。橋の下に小川が静かに流れるこの街を人がどう評価しようと、この街は常に真摯に向き合ってくれる。橋の上と下、小川のほとり、初めてこの街を訪れる者はすべて客人である。ここの人たちは大声で話したり、売り込みをしたりはしない。客引きをする店もない。それだけで心が満たされる。

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烏鎮は東部と西部に分かれており、どちらも江南にあるちょっと賑やかな場所。違うのは、東部は少し古風で、西部は商業の雰囲気が強い。

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石畳の小道を歩く時、足下に気を付けないと、すぐにつまずいてしまう。よそ見をしたから?いや、たぶん何か面白いものに気を取られたのだろう。忽然と心に穏やかさが戻る。喧噪な都会からこの小声で話しかけるような街に入ると、まるで時空を超えてワープして来た錯覚に捕われる。

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日差しはとても強いが、カメラのシャッターを切る手は止まらない。サラサラとオールを漕ぐ音を聞きながら、人々が行き来するのを眺めていると、時にここに住みたいという衝動に駆られる。たばこを吸っている間、同行の友は遥か遠くまで行ってしまった。彼の背中を追いかけながらも、時々途中の景色を切り取ろうとシャッターを切る。

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かすかに、細い路地裏を吹き抜ける風のように、かすかな風が吹いている。都会のような派手やかな景色はないが、小さい橋の上でまったりと一息付けば、心がリラックスし、頭が冴える。ふと、あの都会の賑わいが自分からこんなにも遠く離れて、こんなにも希薄になってしまったのかとの思いが頭を横切り、都会の景色がまるでフェードアウトするピンボケの写真のように遠のいて行く。

路地裏の道を曲がり1軒の家に入る。天井を見上げると、木漏れ日が差し込み、なんとも暖かい。

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ここの人たちの生活は至ってマイペース。部屋の中に手作りの靴を見付けたので入ったが、店長はずっとパソコンの画面をにらみ続け、私を気にも掛けない。はは、ちょうどいい。私はあっちこっち歩き回って写真を撮り、お互い干渉しない。入口の結びの付いた赤い布が掲げてあるが、あれは魔除けなのか?でも、それを聞かなかった。私は休暇に来ているのだ。質問するためではない。気持ちをぐっと堪えて、立ち去った。

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元記事:http://www.manshijian.com/articles/article_detail/15100.html

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