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ある団地の建替え物語


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▲南環村は蘇州旧市街の脇にあり、2010年に蘇州市から建替え対象となる老朽住宅に指定された。4000世帯あまりの家族は住み慣れた街を離れ、蘇州市内各所で生活をしなければならなくなった。村から人影が消え、建物はものけのからとなった。3年後、新南環村が完成し、かつての住民たちを再び迎え入れることになった。

 

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▲2010年12月15日、ほとんどの住民はすでに引っ越しを完了し、南環村はものけのからとなった。蘇州中心に位置する住宅団地として、かつて蘇州市民は南環村に大きな夢を託していた。しかし、時の流れとともに、建物は老朽化し、壁にひびが入り、不衛生問題などで、南環村は人々を悩ます危険地域になった。

 

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▲2010年、旧南環17棟202室。部屋に残されたタンス、鏡台、デスクは、李慧琴が結婚の時に蘇州市繁華街の店で買って来たもの。

 

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▲李慧琴と夫はいま、新南環13棟に住んでいる。彼女は19歳の時に平江区にある工場に入社し、定年まで勤めた。彼女はまた30年に渡り町内組長を勤め、団地内の名物おばさんだった。彼女の夫は退役軍人で、若い時は珍宝島事件(中ソ国境紛争)に参加したことがある。

 

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▲2011年、41棟302号室。戴闌英の元住居の壁には、まだ毎年のカレンダーが貼られている。時の経過で風に吹かれてボロボロになっている。

 

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▲戴闌英はいま新南環11棟に住んでいる。彼女は元々シルク染めの工場で働いており、夫はレストランに勤務していた。家族は全員クリスチャンで、毎週日曜日は教会に行ってボランティア活動に参加する。

 

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▲2010年、旧南環93棟101号室。陸凱宅リビングの壁にNBAのポスターが貼られている。

 

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▲陸凱は両親とともに新南環18棟に入居した。彼は蘇州大学文正学院の学生で、いまは卒業実習中である。彼は小さい時からバスケットボール、アニメが大好きで、マイケル・ジョーダンのスニーカーとフィギュアをたくさん集めている。

 

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▲2010年、旧南環9棟201号室。ふたつのソファーは呂真が嫁いで来た時の嫁入り道具だった。度重なる“買い替え”を生き残り、今回の引っ越しまで長年にも渡り使われ続けた。

 

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▲呂真はいま新南環10棟に住んでいる。彼女はかつて蘇州南門自動車で働き、修理工や品質検査などを担当した。1979年に南環に入居した第一陣の世帯として、31年間南環に住み、正真正銘“ベテラン”の南環住民だ。

 

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▲2010年、旧南環6棟102号室。2006年、華嘉平は孫娘に絵描きを教えるために書いた妻をモデルにしたデッザン。これも引っ越しの時に、元の部屋に残された。

 

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▲華嘉平はいま妻と一緒に新南環17棟に住んでいる。華さんは公務員だった。かつて区役所、都市管理部門で仕事をしたことがある。妻とは当時軍隊で知り合った。1979年10月に華さんは南環に移り住み、あの時は区役所が支給した住居だった。

 

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▲2011年、旧南環61棟501号室。ベッドルームの壁に貼られたポスターは、張玉宏が蚤の市で買って来たもの。元々8枚1組のポスターで、長年ここに貼られていた。

 

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▲張玉宏はいま92歳なる母親とともに新南環16棟に住んでいる。彼はかつてお菓子の店で働いていて、1986年に南環に引っ越して来た。

 

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▲2010年、旧南環46棟204号室。リビングには、恋人たちのポスターの上に横長の棚があり、これは器用だった父親が若い時に作ったもの。

 

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▲厳順涵と妻潘暁亜はいま新南環5棟に住んでいる。彼の職場は市近郊の工業団地にあり、社内人材育成を担当している。1983年5月南環に引っ越して来た時は、まだ生まれて3ヶ月だった。彼は正真正銘の“南環っ子”だ。2013年11月2日、彼は妻と新南環で結婚し、ロマンチックな新居は、夫婦が相談してデザインした。

 

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▲2011年、旧南環59棟502号室。“考える少女”の石膏彫刻は、銭永康が娘5歳の時に、誕生日プレゼントとして買ったもの。

 

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▲銭永康は元々製紙会社に勤めており、いまは新南環10棟に住んでいる。娘が嫁いだあと、彼はずっと一人暮らしをしている。

 

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▲2010年、旧南環65棟103号室。ベッドルームの壁にびっしり貼られた書は、聂栄生老人が10年前に書いたもの。その時、彼はすでに80歳の高齢だった。

 

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▲聂老人は娘と娘婿と一緒に新南環20棟に戻って来た。農民出身の彼は、家庭が貧しいため、14歳から働き始め、その後、化学工場に就職し、1984年に南環に来た。父親の影響で、彼は書道と絵画が趣味だ。

 

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▲2014年1月26日、かつての住民たちがほとんど新南環村に戻って来た。晩年を過ごす人々、結婚して家庭を築く人々、生まれ成長する人々、それぞれの人生がまたここで連綿と繰り広げられる。

 

元記事:http://news.qq.com/a/20140716/052206.htm

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