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深圳:一人当たりGDPが2.2万ドルに達し、台湾を超えた


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13年前、深圳の一人当たりGDPは台湾の1/3しかなかった。13年後、深圳の一人当たりGDPは2.2万ドル(230万円)を超え、台湾の2.1万ドルを上回った。台湾とともに世界の製造基地と言われている深圳は、中国大陸の巨大市場をバックに、グローバル企業との提携で技術力が飛躍的に進歩し、国内資本の大企業が次々と深圳で誕生し、多くの人材が集るようになった。

台湾は“アジア4つのリトル・ドラゴン”(香港、シンガポール、韓国、台湾)の中で最後に2万ドルの大台に到達した地域だが、ここ数年はほぼ足踏み状態で、成長の兆しが見えないことに台湾の人たちをがっかりさせている。「台湾財訊」誌は記事で、深圳がシリコンバレーに切り込み、第3次製造革命でビジネスチャンスを掴んだのに対し、台湾は成す術がなかったと指摘し、このまま深圳にどんどん引き離されてしまうのか?と懸念を示した。

 

台湾を仮想競争相手に

実際、深圳はずっと台湾を仮想競争相手に定め、台湾を超えたい姿勢を隠そうとしなかった。今年に発表された「深圳市2013年国民経済と社会発展計画の実施状況」の中で、深圳は2013年に歴史的なブレイクスルーを経験し、一人当たりGDPが2万ドルを突破し、2.2万ドルに達したことを明らかにした。“台湾を追い抜き、アジアのリトルドラゴンと肩を並べた。”

深圳の常住人口は1000万人あまりで、台湾の約半分。面積は2000平方キロメートル程度で、台湾の平野面積の1/4に満たない。そのため、一人当たりGDPが台湾を超えることはしごく自然なことであるが、深圳の強烈な競争心の現れと見ることもできる。

確かに、深圳は過去10年来、爆発的な成長を遂げて来た。過去のGDP推移を見ると、深圳は2000年の一人当たりGDPはわずか5000ドルしかなく、台湾の1/3だった。しかし、深圳はずっと目覚ましい経済成長を続け、13年で一人当たりGDPが3倍以上に成長したのに対し、同期間台湾の成長率は4割あまりに留まった。

深圳が瞬く間に台湾を追い抜いたことに、台湾が特に注目している。なぜなら、深圳と台湾は海を挟んで、まるで鏡を見るように多くの類似点を持つ瓜二つの都市だからだ。深圳の企業が獲得した注文は、おそらく台湾企業が失ったチャンスだったかも知れない。

周知のように、深圳と台湾はともに製造業が主要産業であり、製造業が代表する第2次産業が、深圳と台湾それぞれのGDPに占める割合は43%と36%で、その割合も類似している。また、深圳も台湾も産業の主役は中小企業で、深圳は1平方キロメートルに200社以上の中小企業が集まり、その集積度が高く、中国でトップであるばかりでなく、台湾をも凌駕する。

さらに、深圳も台湾と同じ”移民社会”である。もともと深圳の原住民人口は数十万人程度で、残りはすべて他地域から来ている。“深圳市民のほとんどが移民であるため、ふるさとを離れ、身寄りがなく、必死で頑張るしかないので、それが深圳高度成長の原動力となっている”と、深圳で家具会社を経営し、その後LED産業に参入した深圳台商協会会長の張周源が分析する。

深圳の経済成長の歴史を分析すると、多くの点で台湾と類似していることが分かる。入り江に面する深圳は漁業で生計を立てる漁村から中国最初の経済特区になり、香港に隣接する地の利を活かし、貿易で発展を遂げた。その後、経済発展の舵を製造業に切り替え、偽物ブランドの一大拠点となった。中国全土の偽物ブランド携帯電話の7割は、深圳を中心とする珠江デルタで製造され、販売されており、年間販売台数は5億台を突破した。

おかしなことに、深圳が中国の偽物ブランドの重鎮になり、世界で廉価品の代名詞になったのは、台湾企業のフォックスコンやメディアテックのお陰だった。“よく深夜に、深圳のフォックスコン龍華工場の裏口で待ち構え、フォックスコンで不要になった不良品や廃材を買い取り、自社の工場で部品を再利用していたよ”と製造業の歴史を研究するある産業アナリストは笑いながら振り返った。“深圳のいまの偽ブランドのサプライチェーンは、ほとんどフォックスコンのお陰で成長したようなものだ。”

しかし、いまは深圳から華為(HUAWEI)、中興(ZTE)と騰訊(TENSENT)など、世界クラスのIT企業が誕生し、台湾企業を追い付き、追い越せの勢いである。そして、深圳の企業を“山賊”から“正規軍”に変えた第一人者は、驚く事なかれ、まさに台湾IT企業の親友であるーーインテル社である。

 

元記事:http://i.ifeng.com/finance/sharenews.f?aid=88847066

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