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上海のあるある離婚事情


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テレビドラマ「離婚弁護士」が放送されてから、“離婚”もひとつの流行語になりつつある。調べによると、昨年度、上海市民政部が受理した離婚調停は60408組に上り、その中で経済力が離婚原因となったのはわずか96件だった。

いま、上海で最も離婚が多いのは、立ち退き家庭、市外出身婿、国際結婚、起業で成功した人などである。このほか、スピード婚やSNS依存症も多くのひとが離婚を考える原因となっている。

以下に、幾つか典型的な離婚事例を見てみよう。。。

 

1)苦しい時は離れられず、成功したら一緒に居られない

楊さん(男性)と趙さん(女性)は元々ともに高校の英語教師だった。その後、楊さんが退職し、親戚が経営する貿易会社に勤めた。数年後、独立して自分で貿易会社を起業した。事業はすごく順調で、仕事が忙しくて人手が足りなくなったので、奥さんの趙さんは会社を辞めて夫の会社を手伝うようになった。

10数年が過ぎ、会社は大きくなり、不動産開発や道路建設にも手掛けるようになった。趙さんも仕事を辞め、専業主婦になり、海外留学の娘と一緒に海外で生活していた。

しばらくすると、夫の浮気が発覚し、不倫相手との間でできた子供ももうすぐ産まれるという。もう、離婚は時間の問題だった。

【寸評】

この類いの離婚案件は若い新上海人の間で良く見られる。彼らは何もない状態で上海に来て、必死に働いた。多くの夫婦は創業段階では、どんなに苦しくても何もなかったのに、一旦事業が成功すると、いろいろな問題が顕在化し、お互いが生きる方向を見失ってしまう。このような事例はたくさんあり、多くは男性の不倫で、または女性が男性が仕事に没頭し過ぎて、寂しさに耐えられなくなり、新しい出会いがあると、財産分与のために離婚を切り出すケースもある。

 

2)上海家庭に馴染めない市外出身婿

IT業界に携わる80年代生まれの王勇(仮名)は湖北省出身で、ハイテク特区で人も羨む職場で働いている。仕事で上海人女性と知り合った。1年近く交際したあと、お互いの両親に会って結婚した。就職して間もない王勇はまだ家を買うお金がないので、仕方なく妻の実家に住むことになった。

始めは、義理の母は収入も良く、頭もいい王勇を大変気に入った。しかし、ずっと住んでいると、義理の母と娘婿の間でいざこざが起きた。義理の母は娘婿の収入は娘とそんなに変わらないし、子供も産まれたので、もし別居だったら娘婿の生活も楽ではないと思うようになった。ある日、義理の母は娘婿に面と向かって、大人ひとりと子供ひとりを養わなければならない自分が不憫だと責めた。そして、家のいざこざが表面化した。

王勇が義理の母とケンカするようになって、夫婦は仕方なく住宅ローンを組んで家を買った。しかし、それで義理の母と娘婿との関係は修復したわけではない。王勇を悩ませているのは、数年の同居生活で義理の母による介入が、夫婦関係をギクシャクさせたことだ。

家を購入したあとも、夫婦は住宅ローンのことで何度もケンカになり、義理の母はなんと娘に離婚を迫ったという。4年の結婚生活で、妻は母親と夫に挟まれ、疲れていた。そして、選択を迫られた彼女は母親を選んだ。

【寸評】

市外から来た婿だろうと、嫁だろうと、上海家庭に溶け込むのは容易ではない。彼らは言葉の壁に直面し、生活習慣の違いもあり、特に年配者と一緒に生活すると、大抵何かしらの問題が起きる。このような離婚ケースの割合は多くなく、全体の約8%。ただ、市外出身嫁と比べると、市外出身婿の離婚率は若干低い。恐らく、市外出身嫁より市外出身婿のほうが経済力があるため、家庭生活を維持しやすいのかも知れない。

 

3)スピード婚にスピード離婚

20歳の上海娘の蘭ちゃんは洋服を売るネットショップを開いた。その後、SNSを通して2歳年上の浙江省出身の張強と知り合った。張強は内装会社のデザイナーで、家柄も良い。二人が知り合って2ヶ月経たないうちに同棲するようになり、蘭ちゃんもすぐに妊娠した。結婚後、二人の生活は決してハッピーではなかった。

蘭ちゃんはネットショップを始めてから、友達はほとんどネットで知り合った人たちばかりで、いろいろな人たちがいる。時にチャットに夢中になり過ぎて、張強はとうとう我慢できなくなった。張強は蘭ちゃんの店を止めさせ、蘭ちゃんは長期間失業状態になった。

張強は自分がネットで彼女と知り合いになったのだから、彼女がまたネットでだれか別の男性に誘惑されるのかも知れないと思うようになった。それを考え出したら、彼はますます不安になり、ついに蘭ちゃんを家に監禁し、ひとりでの外出を禁止した。ある時、蘭ちゃんがこっそり出掛けたのが、あとになって張強に知られてしまい、ひどく殴られた。

そうなると、もう結婚生活を続けることはできなくなった。子供がまだ数ヶ月だが、この若い夫婦にとって、離婚以外に選択はなかった。

【寸評】

80年代後半から90年代前半生まれのこの世代は、スピード結婚やスピード離婚は珍しいことではない。私(弁護士)が携わった離婚案件の半分以上が浮気で、しかもネットで知り合ったのが大半を占める。この世代の人たちは、日常生活にSNSが欠かせないが、一旦結婚すると、彼らの多くはSNS疲れに悩まされる。

 

4)立ち退きの補償金がギャンブルに消える

洪さん一家は楊浦区から南匯に移り住んだ時、立ち退きの補償として家を3つと補償金100万元(1600万円)あまりを手に入れた。それまで、洪さんは住宅地で門衛をしていた。南匯に移ったあと、洪さん夫妻はもう仕事をする必要はないが、奥さんの顧さんはじっとしてられない性格で、また飲食店で店員のバイトを始めた。50歳になったばかりの洪さんはリタイヤして、団地の仲間たちとトランプを楽しむ毎日を送っている。

人生の目標を失った洪さんは徐々にギャンブルや麻薬に手を出すようになり、複数の女性と不倫関係になった。間もなく、ギャンプルで100万元があっという間になくなり、家も2つを売ってしまった。結局、離婚がこの夫婦に残された唯一の選択となった。

【寸評】

この部類の人もやはり豊かになると、夫婦関係を維持することができない。立ち退き家庭は一般的に教育水準が低い、社会的地位が低い、給与水準が低いのいわゆる“三低”が多い。彼らはずっと厳しい生活を送って来たのに、立ち退きで突然大金を手にした。一夜にして富裕層になった“三低”はどうすればいいか分からず、多くの社会問題を引き起こす。

 

元記事:http://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MjM5NjI2Mjc0MA==&mid=201871012&idx=2&sn=c8ce521dcf6c62498409ed0edbe273b4

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